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懐かしの母国のチョコに出会った感動は忘れない



繁華街や駅で「どうぞっ」と試供品を配っている人たちがいる。サンプリングと呼ばれる販促の方法で、試してもらってその良さを知ってもらうのが狙いというケースが多いと思うんだけど、最近ではサンプリングがインフレ気味でなんだかありがたみに欠ける。「お試し」ということであれば、サンプリングを「数」で評価するケースも多いと思うけど「数は少なくても1人1人のインプレッションと拡散力を高める」という視点もあるよ! というのがイスラエルのチョコレートメーカー“Elite’s Chocolate Cow”が実施したキャンペーン“The Big Trip”だ。調査によるとイスラエルの学生の65%が大学が始まるまでのシーズンに旅をするそうで、その多くが放浪的な長期の旅のようだ。そこで、“Elite's Chocolate Cow”はイスラエル国内ではなく、旅先でサンプリングすることを決意なさった。何とネパールで!。長い間旅に出ている若者が突然の母国のチョコレートとの出会いで大感動するってわけだ。更には、長期の旅をしている学生たちからその家族へのビデオレターを200本以上撮影し、キャンペーンサイトにアップしたり、テレビでオンエアしたり、中には家族の家に直接訪問して上映会を実施したり、様々な形でエンゲージメントを深めていった。
ほんの短い海外への旅でさえ、お米と出会って「ホッ」とすることがあります。あれですね。ただ、調査結果がどうあれ、ネパールを選択するという意志決定が凄いです。