Campaign_Otaku

Campaign, more than anything

家族計画






HIV/AIDSという全人類的脅威に関係する広告では、その恐怖を伝える思い切った表現もあったけど、コンドーム本来のコンセプトである「家族計画」に関する広告でつっこんだ表現が見られることは無かったと思う。そこに切り込んだのが、コロラド州の“Sir Richard’s Condom”。オムツや学費、ベビーカー、ミニバンなど、様々な子育てのコストをポスターやPOPとして展開した。また、学費に関しては、Dalton, Trinity, Horace Mann, Chapinなど、特定のプライベートスクールを取り上げている。
自分がまだ子供の頃、「明るい家族計画」というコピーとは裏腹に大抵のコンドームの自販機はさび付き、埃をかぶり、暗い場所に配置され、怪しいムード全開だった。以降、性が比較的オープンに語られるようになり、また、HIV/AIDS問題により注目を浴びることでコンドームの存在感は変わり、この企画では原点回帰。仮に日本でこの企画を実施しても、そんなに違和感はないのでは。