北極圏の人々に朝の灯りを
昨年、“Philips Versus”なるキャンペーンで、「目覚ましライト」を使って、ニワトリを午前3時の暗闇の時間帯に目覚めさせ、コケコッコーと鳴かせる実験を成功させ、小躍りして喜んでいたPhilipsが、今年はかなり心に「ぐっ」と来る路線で「目覚ましライト」の威力をアピールしようとなさっている。
“Wake up the town”と名づけられたこのキャンペーンの舞台は、北極圏にあるノルウェーの小さな町“Longyearbyen”。この町は、10/26から4ヶ月間太陽が昇らず、それ故に人々は朝目覚めづらく、1日の感覚がおかしくなるという。そこで、Philipsが町の全ての人に「目覚ましライト」を提供し、“Longyearbyen”の人々の毎日がどのように変わるかを実験してみようというのが、このキャンペーンの主旨であり、ドキュメンタリー・ディレクターの“Dong Pray”が人々の生活の変化を撮影し、12月以降、キャンペーンサイトやFacebookファンページでビデオを公開していく予定だ。
昨年、ソニーがアイスランドの小さな町で実施した“Soundville”(これは大好きなキャンペーンの1つです)なんかもそうだけど、テクノロジーが生活をリアルに変えていくストーリーというのは、技術企業の社内のモチベーションを上げる最高のストーリーの1つだと思うし、一方で受け手にとっても記憶に残る物語だと思う。
※“Philips Versus”キャンペーン「対ニワトリ篇」