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お堅い企業のオンラインコメディドラマ





世のマーケティング担当者の願いは、メーカー側の説明にインフルエンサーが丁寧に耳を傾け、思惑通りに100%理解し、しゃべりまくってもらうことであるが、物事そんなにうまくはいかない。そこで、Philipsはそんなマーケティング担当者の気持ちと、使いたいように使い、言いたいことを言うインフルエンサーの関係を描いたオンラインコメディドラマ“Nigel and Victoria”を立ち上げ、言いたいことを全部言う方法を思い至った。
Victoriaはガジェットオタクという設定。PhilipsiPad用のソーラーリチャージパックやヘッドフォンの使用感を語り、そこに、Philipsのマーケティング担当という設定のNigelが介入し、「こんなワードを使ってくれ」とか、「ここを強調して」などと注文し、Victoriaが「別に私のフィルムなんだから〜」と拒絶すると、「いや、Philipsのだよ〜」と言い返し、Victoriaが監督を呼ぶ、というような流れでストーリーが進行。また、NigelがVictoriaのことを好きなようだが、Victoriaは何とも思っていない、といった片思い的要素も含まれているようだ。物語は8週間に渡り展開され、Youtube Channelブランドサイト(9/6〜)で視聴できる。また、VictoriaがPhilips製品の使用感を語るTwitterアカウントや“Nigel and Victoria”のFacebookアカウントなども用意されている。
微妙にセクシーなVictoriaの存在は継続視聴のモチベーションになるかもしれないが、とりあえずコメディドラマとしての「オチ」はイマイチ過ぎ、今後展開に工夫が無ければ、彼女の胸元以外は視聴の対象にならないと予測。「お堅い」企業の背伸びの限界を実感する。