Campaign_Otaku

Campaign, more than anything

情熱的ゴールパフォーマンスを見せてくれ!




1990年ワールドカップでアフリカ大陸初のベスト8入りを果たしたカメルーンのエースストライカー「ロジェ・ミラ」のゴールパフォーマンスはサッカーファンにはお馴染みである。そして今年、アフリカ大陸初のワールドカップ開催にあたって、オフィシャルパートナーのコカコーラは「ロジェ・ミラ」をキャラクターとして起用し、ゴール後のコーナーフラッグ付近でのパフォーマンスコンテスト“Longest Celebration”を立ち上げた。
ユーザーは、Youtube上に立ち上げられた“Longest Celebration”チャンネルからビデオをアップロード。ロジェ・ミラばりの情熱的なダンスをご披露なさった人は、ワールドカップの観戦チケットがもらえる。
コカコーラ(とペプシ)は、昨年末、自前のサイトは創らず、ソーシャルメディアに集中すると宣言したが、今回も宣言通り“Youtube”を活用なさっている。企業というのは、立派な自前の遊び場をつくって、「ほら、こんなオモシロイ場所あるよ。おいで!」とユーザーに呼びかけることにこだわってきた。しかし、今ではユーザーが自分たちで遊び場をつくることができる為、企業が遊び場をつくってもそこにはなかなか来てくれないという現象が起こり、ならばと、ユーザーの遊び場に出向くという方法をとった。コカコーラのとった行動にはこのような背景があるのだと思う。それに、ソーシャルメディアの機能性があまりに優れているので、似たようなことをしても極めてコストが安くつくというのもある。コカコーラ以外でも今のところこの流れは鮮明で、キャンペーンの為に企業が自前のサイトをつくるというのはほぼ無くなっていくだろう。