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グリーンピース vs ネスレ



グリーンピース(環境保護団体)がキットカット(ネスレ)に対して激怒なさっている。というのも、オラウータンが生息するインドネシアの希少な熱帯雨林を伐採し採取された「パームオイル」をキットカットの主要材料として使用しているからだ。そこでリリースされたのが、キットカットの有名な“Have a Break”をもじったこの映像。オラウータンの体毛でできたキットカットを食べると血まみれになるという何ともグロテスクな表現だ。“KitKat”のロゴも“Killer”に変わっている
グリーンピースは当初この映像をYoutubeにアップしたが、ネスレ著作権侵害を訴え削除。現在は、Vimeoにアップされている。また、グリーンピースは、Twitter,Facebookを活用すると共に署名募集も実施し、益々騒ぎを大きくしていくつもりだ。
そこで双方のオフィシャルコメントをチェックしてみた。(抄訳)
ネスレ(リリース):「ネスレは2015年までにサステナブルなパームオイルに切り換えていくという声明を発表したが、現在はその途上にあり、サプライヤーにも確実にそのスタンスは広まっている。また、パームオイルのサプライチェーンについては現在捜査のピッチを上げている。問題視されている“Sinar Mas社(森林を破し、採取されたパームオイルのサプライヤー)”からはもう仕入れていない。 “Sinar Mas社”から購入したパームオイルはインドネシア国内の工場だけで使用しており、他国の工場では使っていなかった。「カーギル社」のような森林破壊と無関係な企業から仕入れている。私達はこれからもサプライヤーに継続的にプレッシャーをかけていくつもりだ。」
グリーンピース: 「“Sinar Mas社”とは関係を断ち切っていると言ったが、カーギルが“Sinar Mas社”から仕入れていることは明白。それでいてサステナビリティを重視していると語ることが信じられない。更に、Youtubeから映像を削除したことも不快である。でも、他にも映像をアップする場所はあるし、そんな前世紀的対応をすればするほど騒ぎは大きくなるよ。」
ネスレのような巨大企業に喧嘩を仕掛けるとは。インターネットとは市民のリーサルウェポンでもあることを再確認する。