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Campaign, more than anything

映画もインタラクティブへ


視聴者の判断でドラマのストーリーが変わる。ネットやDVDの世界で「インタラクティブドラマ」をよく見るようになった。それはネットやDVDで提供するドラマは基本的に1人、あるいは知り合いと一緒に楽しむという前提で成立する。よって、見ず知らずの数百人が一斉に1つの物語を楽しむ映画館という場では「インタラクティブドラマ」は成立しづらいというのがごく一般的な考え方であったと思ふ。
ところが、ホラー映画“Last Call”がブークスルーなさったのだ。映画館入場時に、自分のケータイ番号を提示。1上映あたり1人の客が選ばれ、スクリーンの中で主人公が助けを請う電話をかけると、選ばれた客のケータイが鳴り響く。そして、スクリーンの中の主人公と会話し、主人公の行動に対して指示を出し、その指示によって、ストーリーが変わっていくという仕組み。
こういう仕掛けを思いつく発想力、「客が変なことしたらどうする?」「変な着メロの場合どうする?」というようなネガティブを押し切る行動力、こういう試みに資金がつくというある種の楽観主義にただただ敬服します。