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Campaign, more than anything

リアルを装ったアメージングビデオはヒットの法則となるのか?


ネスレがクリスピーとチョコレートバーのキャンペーン“Crunch Challenge”を開始した。このキャンペーン、内容は極めて平凡。北京五輪・体操金メダリストのShawn Johnsonとトリノ五輪のスピードスケート金メダリストのApolo Ohno が“クリスピー・チーム”“チョコレート・チーム”のリーダーとなり、トリビアクイズで対戦。Facebookユーザーはどちらか一方のチームにエントリーし、日々トリビアクイズに答え、チームの為、自分の為に正解ポイントを稼ぎ、賞金・賞品の獲得を目指す(期間中、最高ポイントのユーザーに賞金10,000ドル、毎週ポイントの多いチームの参加者から抽選で数名に賞品を進呈、毎日最初に10問正解した参加者にクランチ・バーのクーポンを進呈)。

注目したいのは、キャンペーンの仕組みよりもShawnとApoloが出演するプロモーションビデオ(上)だが、こういう(明らかにフェイクではなく)“リアル”を装うパターンは、それがリアルか否かで論争を呼び話題になるケースがある。このパターンで思い出されるのが、ナイキコービー・ブライアントによるシューズ・プロモーションビデオ、古くはロナウジーニョが出演したクロスバーにボールを何度も当てるビデオで、コービーのビデオは480万以上視聴を獲得。ロナウジーニョのビデオは12/10に発表された“Brand Republic Top10 Best Virals”で堂々1位に輝いており、ナイキにとってはある種のヒットの法則だ。
勿論、キャスティングやブランドのパワーから考えてネスレのケースがナイキに匹敵する結果を残すとは考えづらいが、もし、70〜80万を超えるようなことが起こると、成果の読みづらいヴァイラルビデオの数少ないヒットの法則として急速に追随企業が現れる可能性も考えられる。