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Campaign_Otaku

Campaign, more than anything

5日間に渡り、次々にストーリー性のある10秒動画をSnapchatに投稿し続け、フォロワーを唸らせ続けつつ、それらをパッケージ化してオンデマンド配信する映像ビジネス

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Snapchatが日本でもじわじわ来ております。ネット有名人たちも続々参入し、「Snapchatはじめたよ! 」(フォローしてね!)的投稿も目につくようになりました。Snapchatと言えば、リアルタイム性が強く、5~10秒で消滅し、二度と拝めないという儚さ、それ故のリアリティみたいなところがウリなわけですが、アメリカでこの特徴を活かした興味深い試みがなされております。
 
発端になったのはアメリカのソーシャルメディアインフルエンサー Andrea Russett(@andwizzle)の投稿。Russettは4月下旬~5日間にわたり、10秒映像を毎日数十本投稿(24時間で消滅)。それらを続けて見るとストーリーになっているという仕組みです。タイトルは"Sickhouse"。若者グループがキャンプに出かけ、そこで発見した不気味な小屋を巡るスリリングな物語です。
 
 
Snapchat らしい荒い映像です。何か「ブレアウィッチプロジェクト」を彷彿とさせます。テレビを通じてドラマを観た瞬間、それがフィクションであることは疑いのないことですが、それがSnapchatになると、現実に進行しているように感じて、没入感が何倍にも膨れ上がるのではないかと思う次第です。没入感というとVRですが、そういった技術を駆使するのとは別の方法で「没入感を生む」という点でSnapchatというプラットフォームは偉大です。
 
5日間にわたり、リアルタイム(風)に進行する物語は、50万人を越えるRussettのフォロワーを起点に1億人に拡散し、「Andreaはもう一回投稿しないかな?」「これってリアル?」「彼女のいとこ、気味悪い」など、Snapchat 以外のソーシャルメディアで"Sickhouse"に関する膨大なコメントを生み出しました。
 
そして、あれから1ヶ月半。"Sickhouse"の完全版が80分映像としてVimeoでオンデマンド配信されます。価格は637円。Russettのアカウントを通じた配信から始まる企画全体のプロデュースはIndigenous Media。以下はPVです。
 
 
昨夏、"One Minutes Horror"というSnapchat上で1分間の物語を展開するプロジェクトがありましたけど、"Sickhouse"は「映像をパッケージ化」するオチが加わり、これが特に絶妙だと思う次第です。これをヒントに、より本格的な映画プロジェクトとか、出てくるかもです。
 
(via Fast Company