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Campaign_Otaku

Campaign, more than anything

何年経っても良いモノは良いです。ガーディアン「三匹の子豚」のストーリーテリングに唸る

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カンヌライオンズが"Thank You Creativity"というプロジェクトをスタートしております。アド領域から足場を拡げ、クリエイティビティ全体を包み込むフェスティバルへ昇華しようとの目論みから、そのポテンシャルを世の中に主張しようというわけです。

そんなプロジェクトの中に、過去のクリエイティビティ(今のところは「広告」と言った方がよいかもしれません)の背後にあった思考プロセスなどを紐解くPodcastシリーズがあります。今、じわじわと見直しが進むPodcastです。その第一回として英国の高級紙・Gurdianの「三匹の子豚」が選出されました。これは2012年の作品ですが、未だ色褪せない秀逸なストーリーテリングです。とても好きです。
 
 
ざっくりストーリーです。

「悪狐が生きたまま茹で殺しにされる!」というショッキングなGurdianの見出し。警察が三匹の子豚の家に突入し、子豚たちを逮捕。この逮捕劇がGurdianのWebページで公開され、ネット上で一斉に論争がスタート。警察による子豚の拘束が手荒すぎる、という批判が出たり、狐は家を吹き飛ばそうとしていたから致し方ないとか。しかし、実は、狐は喘息持ちで家を吹き飛ばそうとしたわけではないことが、バス内の狐の様子を捉えた映像でわかったり。やがて、三匹の子豚たちは裁判にかけられ、狐を保険詐欺に引っ掛けたことが判明。しかし、子豚が詐欺に手を染めたのは住宅ローン支払いによる生活苦が原因であることも判明し、論争がヒートアップ。三匹の子豚への同情心が高まり、低所得者層向け高利で悪質な住宅ローンが問題視され、大規模な街頭デモが発生。議員が法律を改正する動きにまで発展...。

様々なプラットフォームを通じて多様な意見を集約し、真実を明るみにするオープンジャーナリズムこそが、Gurdianのミッションであるということを訴えかけるコマーシャルです。今見ても、色褪せない普遍的価値を持つストーリーテリングではないかと思います。
その「三匹の子豚」のビハインド・ザ・シーンを語るPodcast第一弾がこちらです。(iTunesで配信)
 
 
「三匹の子豚」はプロジェクトのスタートを飾るに相応しい作品だと思った次第です。次、どんな作品がピックアップされるのか、楽しみになってきました。