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業界新境地−広告代理店は「病」を治せるのか?


“広告代理店は「病」を治せるのか?”と言うと、患者=企業、病=旧態依然とした体質の企業...的な広告代理店をコンサルに見立てた話になりそうだけど、ここで言う病は世界で3560万人が罹患しているアルツハイマーや痴呆症といった実際の病を指している。
JWT Singaporeはフレグランス企業のGivaudanと組んで“Smell a Memory”なる閉ざされた記憶を「香り」によって刺激し、思い出させる商品を開発した。
“Smell a Memory”キットは個々の患者の年齢・民族・家族及び個人の歴史によってカスタマイズされる。開発にはリハビリのエキスパートやセラピストなどが加わり、母の料理、草の香り、学生時代などのユニークな香の調合に一役買っている。また、老人ホームや病院なども開発陣に加わっているようだ。


既にシンガポールでは成功しており、現在は他地域での提供を検討しているようだ。
広告代理店の事業領域がボーダレスで拡張していることを物語るケースです。商品開発は有望領域であると考えられていましたが、それが医療分野というが少々驚きです。
JWT SingaporeのPress Release