Campaign_Otaku

Campaign, more than anything

遊び、楽しさの本質


メキシコの子供のお祭りにPinataというものがよく登場するらしい。これは紙製のくす玉のようなもので、棒で叩き割ると中からキャンディなんかが飛び出して、子供が大喜びするという仕掛けだ。そして、このメキシコの伝統的な仕掛けをキャンペーンに応用なさったのはVodafone(豪州)で、Facebookを使ったキャンペーン“Power Pinata”を立ち上げている。
例によってキャンペーンに参加する為には“Like”ボタンを押さなければならない。そして、「列」に並ばなければならない。というのも、これはデジタルゲームではなく、どこかのスタジオにセットされているリアルなPinataを、バットを持ったロボットを遠隔操作することにより、叩き割るゲームだからだ。勿論、24時間対応では無く、豪州時間に合わせて実施される。そして、見事叩き割ることができたならば、中から500種類もの景品が飛び出してくるようだ。とっても豪華なものではサムスンGalaxy Tab。そして、とっても不思議なものは、プロレスラーのマスク。恐らく、Pinataがメキシコ文化ということもあり、もう1つのメキシコ名物「マスクマンレスラー」から来ているのだと思う。
「ロボットを遠隔操作してPinataを叩き割る」という、ただそれだけのシンプルな遊びの仕組みが楽しさの秘訣。サムスンの“Shakedown”とか、過去にも類似した企画がありましたけど、「任天堂のゲームがいつやっても楽しい」という原理と似ている気がします。