Campaign_Otaku

Campaign, more than anything

アンチ・ソーシャルムーブメント


みんなが「繋がる」ことに躍起になれば、一方で「繋がらない」が叫ばれるというのは当然の流れですが、このGuinnessの広告は後者の文脈に乗ったコピー不要の素敵な表現だ。
良いビールと楽しい会話。それで十分じゃないか...Guinness(ビール)のチカラを改めて思い出させる広告では無いでしょうか。“Enjoy responsibly. Phones down, please.”(電話を置いて楽しもう)とありますが、こんな言葉すら不要のような気がします。

戦争なんてやめちまって愛し合おうぜ!


“Make love. Not war”(戦争なんてやめちまって愛し合おうぜ!)...1960年代のベトナム戦争時代、反戦を訴える若者たちが叫んだ有名なスローガンだ。
AXEがスーパーボールでこの有名なスローガンのTVCMをオンエアするとのこと。戦争ということで北朝鮮金正恩、イランの前大統領・アフマディーネジャード風人物、何故かベトナムセルビア風の戦争シーンが登場する。

Impossible is Nothing(adidas), You're more beautuful than you think(Dove), Thank you mom(P&G)...誰もが共感できそうな普遍性のあるメッセージが多いな。
プリント広告はこのスローガンの持つ社会性を受け止められないようチャラさ。これは嫌だ。

オリンピックにデザインされたお土産を!


五輪はワールドカップに次いで世界で二番目に巨大で注目されるイベントだけど、お土産物は依然として観光地と変わらないレベルではないか。そんな疑問から考案されたのが、これらの素敵なお土産物。スイスのデザイン学校'ECAL'の学生が企画し、現在はローザンヌの五輪博物館で展示されている。
Olympic Matches by Cyrille Verdon
特に気に入ったのがこのマッチ。五輪と言えば「聖火」。聖火をテーマとしたマッチで各開催地の特徴を表した軸が用意され、火をつける場所がトラック。

Open Your Ceremony by Clara Dalbera
こちらもテーマは「聖火」。開会式での点火シーンのイメージだ。

Pop-Up Sculptures by Emil Hjorth-Rohde
立体的に競技を表現するってあるようで無かった感じ。やり投げ、柔道、卓球、飛び込み...多彩な競技が一冊に表現されている。(下ビデオ参照)

Stadium by Marceau Avogadro
トラックを走るようにボールがグルグルグルグル。

Little Audience by Camille Ringenbach
五輪の雰囲気を何度も楽しめる歓声が聞こえる筒。昔、牛や馬の鳴き声が聞こえ、農場の気分が味わえるようなモノがあった。

ビデオがわかりやすい。

この中から2作品がソチ冬季五輪会場で販売されるようです。世の中の大部分がデザインされていないとして、デザイナーが今後埋めていく領域ってとてつもなく広いですね。