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ヒッチハイクロボットの遺体が発見される。

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Ryerson UniversityのFrauke Zeller博士を中心とするグループがHitchBotなるロボットを開発し、ヒッチハイクの旅に送り出した。見た目は昔ながらのブリキのオモチャ風。ソーラー及び自動車のシガーライターから充電が可能でWi-Fi及び3Gネットワークを通じてネット接続できる。音声認識機能と表情を表すLEDディスプレイを使って簡単な会話コミュニケーションができるが、自分で動くことはできない。カメラ&マイクが内蔵されており、旅の様子をソーシャルメディアに自動投稿するシステムも内蔵されている。

このHitchBotが目的地が書かれたボードを持ち、米国大陸横断ヒッチハイクをボストンからスタートさせた。自ら動けないだけに、こうやって車に乗せてもらうのも、ドライバーに抱えて運んでもらわなければならない。

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旅は順調に進んだように見えたが、2週間後、HitchBotはフィラデルフィアで消息を絶ち、先頃、バラバラの遺体が発見された。

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このプロジェクト、今回が初めてではなく、4回目。過去3回は成功している。とりわけ、昨年実施した、カナダの大陸横断プロジェクトは僅か26日間19回のヒッチハイクで10,000kmの移動に成功した。カナダでは失敗し、アメリカでは成功...国民性とか関係するのかな?

将来の人間とロボットに対する示唆に富む結果ではないかと思う。性善説で人間に接するのは、やはり危険なことなのかな。未来には、道ばたにロボットの残骸が転がっている世の中になるかも知れません。ロボットだからバラバラになっても気にとめないというのは、何か怖いっす。