Campaign_Otaku

Campaign, more than anything

ネットの邪悪をハッピーに変えるキャンペーンでヒトラーの名が出たとたん休止に

f:id:y_sequi:20150206143832j:plain

Coca-ColaがSuperBowl 2015でオンエアしたCM"#Make It Happy"。サーバ管理人がうっかりCoca-Colaをこぼした所、Coca-Colaの液体がネットワークを伝って、いじめや中傷など、ネット上にはびこる悪を"幸せ"に変えるというメッセージだ。

Coca-ColaこのCMを起点として、ネガティブツイートに"#Make It Happy"を添えて投稿すると幸せ感満載のアスキーアートに自動変換してリプライするキャンペーンをスタートしたが、これがGawker.com(ゴシップメディア)の目にとまり大きな騒動に発展した。

まず、Gawker.comの編集者が投稿したのは...

We must secure the existance of our people and a future for white children.

これは白人至上主義者やネオナチなどの人種差別主義者が好んで使うDavid Rohnが考案したスローガン。14の単語で構成されていることから"14 Words"と呼ばれている。この投稿に対してCoca-Colaは何も知らずにアスキーアートで返してしまった。

f:id:y_sequi:20150206141601p:plain

Gawker.comは更に悪のりし、@MeinCokeというbotをつくった。これはヒトラーの著書"Mein Kampf"(我が闘争)をもじったネーミングで、"Mein Kampf"に掲載されているヒトラーのマニュフェストをツイートするアカウントだ。そして、Coca-Colaはまたも気づかず、次々にアスキーアートをリプライし続けた。

f:id:y_sequi:20150206142028p:plain

f:id:y_sequi:20150206142039p:plain

f:id:y_sequi:20150206142050p:plain

f:id:y_sequi:20150206142104p:plain

たくさんの@MeinCokeツイートが垂れ流された後、遂に気づいたCoca-Colaはキャンペーンを一旦休止。生成されたアスキーアートは全てgomakeithappy.comにアーカイブされることになっているが、Gawker.com関連のアスキーアートは削除されている模様。

Gawker.comの行為は悪戯っぽくもあるけど、それほど悪い行為のように思えない。ヒトラーに対するアメリカ(欧米?)のアレルギーみたいなものが噴出したケースのように思います。