Campaign_Otaku

Campaign, more than anything

折り紙、そして箪笥



寺社仏閣からコスプレまで、日本の神秘は依然として人気が高い。そこに目を付けたのがアシックス。文化度が高そうな欧州で“Made of Japan”を強調なさっている。
そんなアシックスが、この度持ち出してきたのが「箪笥」。1783年創業の老舗箪笥屋である“Ogura Tansu Ten”に依頼し、大小いくつもの箪笥を組み合わせ全長1.5mの「箪笥シューズ」をつくった。
www.onitsukatiger.comの画面中央に配置された「箪笥シューズ」のいくつかの引出しは開けられるようになっており、中からコンテンツが飛び出してくる。中には“Ogura Tansu Ten”の歴史を紹介するような映像もあり、このディープさ加減が神秘に弱い欧州人達を前のめりにさせることを良く心得ている。
かつてアシックスは「折り紙」を使って社の歴史を表現するというキャンペーンを展開したことがあったが、しばしその美に耽ってしまったと記憶している。

こんなキャンペーンに触れた欧州人が、日本,京都=ヴェネツィアのように歴史てんこ盛りの都市としてのイメージを脳内一杯に充満させて日本を旅し、コンクリートオバケと化した街を見て愕然とする姿が目に浮かんでしまう。
※追記: カンヌライオンで金賞を獲得