リオ五輪閉会式の東京2020プレゼンテーションを見て、政治家の愛嬌とユーモアは国際基準だと思った。
オリンピック閉会式での東京2020プレゼンテーション、かなり洗練されていて最高でした。安倍首相がマリオになって地球を貫く土管から登場するサプライズも印象的で、この手の演出ではThe Best Everではないでしょうか。単にかっこいい、目を見張るテクノロジーだけではなくて、そういう存在が気にならないぐらいのストーリーのチカラが重要だと改めて感じた次第です。
しかし、中には「なんで首相がこんなことするんだ! ふざけるな!」と批判的な人もいるみたいです。でも、これって単に笑いをとるためにふざけてコスプレやってるわけではなくて、ユーモアだとか知性の表現なわけで、これで日本に親近感を感じてもらったり「日本=洗練されたユニークな国」として伝わると思います。
国のトップがユーモア溢れる表現することは、決して珍しいことではなくて、例えば、前回のロンドン五輪開会式のカウントダウンではエリザベス女王とジェームズ・ボンドの共演があり、かなり驚きましたけど、女王を担ぎ出す英国の大胆さとユーモアに世界中の人が唸り、女王のかわいさに胸キュンになったのではないかと思います。
HBOのドラマ"Veep"(=Vice President)のパロディ企画で、ドラマ主演のJuliaやバイデン副大統領、ファーストレディが出演してます。休みなくジョークがあって楽しい作品です(内容については「WHITE HOUSEのナイスジョーク」参照)。
その他にも、大統領の任期終了後の身の振り方について、あれこれ模索するビデオとか...
さらには「オバマケア」のプロモーションビデオとか、ユーモアいっぱいでした。
安倍首相は若干「ユーモア慣れ」してない感じはしましたけど、それが逆にかわいくて良かったように思いますし、国のために身体を張ったということでいいのではないかと思います。国のトップとして、勿論しっかり仕事はしてもらわないと困るのですが、真面目一辺倒ではつまらないし、愛嬌とユーモアは政治家の国際標準だと思う次第です。