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キャンバスをつくって何でも配置できる柔軟性のあるデザインシステム「Flexible Framing Device」がとても興味深いです。

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イギリスに「Ravensbourne College of Design and Communication」というデザイン系カレッジがあるんですが、今後、総合大学(University)を目指すということで、ネーミングを「Ravensbourne」とシンプルにすると共に、VIを敢行。

その際に採用された「Flexible Framing Device」という柔軟性のあるデザインシステがとても面白いと感じた次第です。

 

 
キャンバスのようなフレームをつくって、その左上隅に「Ravensbourne」の「R」を配置しつつ、例えば、生徒の作品を配置したり。

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高校生や親へのメッセージから日常的なリアクションっぽいイメージも柔軟に展開。

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フレームを変形させてサインに使ったり、学内誌や広告へも展開。

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この「Flexible Framing Device」というシステム、実は前例があるようで、LGBTを支援する非営利団体「Frameline」のVIがそれ。Framelineというネーミングから発想されたみたいです。
レミングの左手の法則っぽいポーズがシステムを端的に表現しています。

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これが基本形。

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そして、以下のように展開。

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「Ravensbourne」のVIはロンドンのデザインオフィス「NB」、「Frameline」はサンフランシスコの「Mucho」と、異なるプロダクションが担当。
ネーミング的に「Frameline」の方がしっくり感はあるのですが、「Ravensbourne」の方も十分機能的で、さらにフレームの形にまで柔軟性を持たせている点で進化を感じる次第です。いい仕事です。デザインがどのように前進しているのか、ほんの少しだけわかりました。