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スーパーボール50 人気CMランキング トップ10

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50回目のスーパーボールはマニング率いるブロンコスの勝利で幕を閉じました。ブルーノ・マーズ、ビヨンセ、コールドプレイが共演するハーフタイムショーは痺れました。

特に中盤の、ブルーノ・マーズとビヨンセのVSは最高。一方、クリス・マーティンは衣装的にも、曲調的にも浮いてましたね。
そして、スーパーボールは世界で唯一、広告が好意的に視聴される希有な番組でもあります。今年の30秒CM出稿料金は500万ドル。視聴者はどのブランドのどんなCMを評価したのか? 早速、USA Today Ad Meterのランキングを見てみましょう。
#10: TOYOTA"The Longest Chase"
逃走車をレッカー移動された強盗が新型プリウスを発見し、逃走。ハイブリッド=走れない、とか、バッテリーが持たない...みたいなバイアスをユーモアと共にとっぱらう作品。
#9: Budweiser "Symply Put"
英国人女優・Hellen Mirrenを起用。物事をハッキリおっしゃる方として有名です。その彼女が、飲酒運転防止を啓発しております。自分の命も他人の命も大切にしろ、と。この500万ドルの枠を使って。更に、Twitterでキャンペーンハシュタグ、#GiveADamnを使うと、飲酒運転関連の基金に1ドル寄付する(上限100万ドル)という取り組みも推進しております。
マリファナの合法化が進む中、アルコールの中毒性、犯罪との関連性が注目されて、今、マクドナルドやコカコーラが受けているようなバッシングを受けることを未然に緩和しようということなのかと、勘ぐってしまいます。
#8: Audi R8 "Commander"
情熱を失い、抜け殻のような毎日をおくる、かつて宇宙飛行士として活躍した男がAudi R8と出会い、人生の歓びを再発見する。フィルムはリドリー・スコット監督の「オデッセイ」を使用(ってことは、この宇宙飛行士は火星から帰還した男ということかな)。曲は先日他界したデビッド・ボウイStarman」。この選曲は泣けます。
#7: Honda"A New Truck to Love"
動物人気顕在です。新型ピックアップトラック"Ridgeline"のウリであるジャイアント・アウトドアスピーカーを強調すべく、ファーマーがいなくなったら、羊たちが"Somebody to Love"をコーラスするという趣向。12月にオーディション番組・The Voiceで話題のジョーダン・スピースが"Somebody to Love"を歌って話題になるという伏線もあったみたいです。
#6: Hyundai"The Chase"
熊に追われる男がスマートウォッチに向かって"Start my car!"と叫ぶと、自動的にエンジンが掛かり、何とか熊から逃げることができる。リモートスタート機能を訴求するCM。人間を取り逃がした熊が“I just wanted to hug ’em,” と語り、その後もう一方の熊が “I was gonna eat ’em.”と語るユーモアで締めくくる。
#5: Hyundai "Ryanville"
自転車に乗る男、違反切符を切られる男、工事現場の男...全てが俳優のライアン・レイノルズ。彼に見とれて脇見運転しても自動ブレーキで大丈夫。これが5位というのは信じがたい。他のHyundai CMに投票するつもりが勘違いしたのかな? それにしてもHyundaiの躍進が凄い。
#4: Doritos"Doritos Dog"
恒例のCMコンテスト"Crash the Super Bowl"を勝ち抜いた作品。スーパーボールらしいバカバカしさだけど、"犬出しときゃOK"感が漂う。
 #3: Doritos "Ultrasound"
同じくコンテスト勝ち抜き作品。これぞアメリカ! これぞスーパーボール ! バカバカしさ全開です。
#2: HEINTZ "Wiener Stampede"
これも犬。クライアントからの指定なのかな? ホットドッグ犬がケチャップとマスタードを求めて駆け寄るって...凄く単純で親父ギャグだけど、犬という生き物のかわいさが全てを抑ええ込んでしまう。
#1: Hyundai "First Date"
娘の初デートで、クルマを貸す親父。Car Finderでクルマを追跡し、至る所に現れ、娘の貞操を守る。コメディアンのKevin Hartが親父役を好演。
先日のエントリーで過去49回のスーパーボールCMトップ10を紹介しましたが、それらに社会派CMが多かったのに対して、スーパーボールらしい、底抜けのバカバカしさを打ち出したCMが多かったように思います。やはり、スーパーボールでうけるのは娯楽です。
そして、私の記憶では過去ランクインしたことがないHyundaiがトップ10に3本ランクインさせる快挙には驚きました。エージェンシー代えたのかな? それから、あいかわらずの動物人気です。犬、羊、熊。この流れは当分続きそうです。