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今年のSuper Bowlでも長尺で盛り上げて短尺に誘導し、再び長尺で盛り上げるBud Light


"Super Bowl 2015"1週間前ということで、30秒450万ドルというTVCM出稿料金の元を最大限とろうと、各スポンサーブランドがティザーや本編のリリースを開始している。本番までに"ひとやま"つくって、本番及び本番後の動画共有サイトの視聴を最大限盛り上げるというのはここ数年で定着した戦略だ。
その1週前に発表したブランドの1つに"Bud Light"がある。彼らの今年の作品は"Coin"。何も知らずバーに入った男がバーテンダーの勧めで、店を出て所定の場所に行くと、そこは懐かしのアーケードゲーム"Pac-Man"のリアルサイズバージョンの会場だった...というストーリー。そして、大型のコインを入れるとゲームがスタートし、自らがパックマンになって走れ回り、見事にクリア。

所謂、リアリティCMってやつだ。このTVCMは金曜日の"The Tonight Show With Jimmy Fallon"で発表されたんだけど、90秒の長尺。この一発を起点にSuper Bowl当日まで盛り上げることで、Super Bowlの視聴を最大化。そして、当日は30秒バージョンがオンエアされるため、全編観たい人は90秒を求めてYouTubeにやってくるという仕掛け。また、このラッキーボーイがテレビ番組などに出演し、Bud LightのCMプロモーションに一役買うことになる。
Bud Lightは昨年もリアリティCMで大成功を収めた。リアリティTV全盛時代だからだろうか。但し、Super Bowl全体を見ると、このタイプはほとんど見ない。

去年もバーに訪れた男が女に声をかけられ、リムジンに乗って、Reggie WattsのDJプレイを楽しみ、Minka Kellyにスタイリングしてもらい、ビルのエレベータで山羊使いに遭遇し、Schwarzeneggerとピンポンし、パーティが始まる...次々に起こるサプライズの連続は今年と同じコンセプトだ。
"Super Bowl 2015"に二匹目のドジョウはいるのでしょうか。