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ジェットコースターに乗ったらプロレーサーになれるかも

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(via nissanusa.com)

数あるスポーツビデオゲームの中で、その腕前によっては現実のスポーツの世界でプロになれる可能性があるというのはレーシングドライバーぐらいだろうと思う。PSゲーム「グランツーリスモ」は日産と組んで"GTアカデミー"というプロドライバー発掘プロジェクトを2008年から運営していて(全く知らなかった)、毎年10万人ぐらいが参加するらしく、実際これまでに16名のプロレーサーが誕生している。中にはF1 Red Bullチームの育成プログラムに抜擢されたゲーマーもいるとか。ゲームレーサーからプロレーサーなんて夢があるなぁ。こういう企画ってプロモーション用のお茶を濁したようなのってありそうだけど、これは完全なる本気で、プロモーションがゲームの世界を拡張してファンにより大きなモチベーションを与えるすてきな例だと思う。そして、このプロジェクトの対象国に今年から日本も選ばれたとのこと。

参加方法は「グランツーリスモ6」のオンライン予選レースを勝ち抜き、実車テストに進み、日本代表が選ばれ、アジアでの選考会を経て、英国で最終選考という流れなんだけど、もっと積極的にいろんな可能性を追求する為に、オンライン予選会とは別にレーサー発掘プログラムが色々展開されているらしく、富士急ハイランドでは世界最大級のコースター"FUJIYAMA"でレーサーに不可欠な動体視力や度胸、冷静さに関するテストが行われた。つまり、週末に彼女と"FUJIYAMA"に乗ったらプロレーサーになっちゃった...みたいな信じがたいストーリーが生まれるかも知れない訳だ。

"TRYOUT COASTER"と名づけられたこのテストはコース沿い4カ所に設置されたデジタル掲示板に写る文字を時速130kmで"FUJIYAMA"に乗りながら読み取るという趣向。大学生やGS店員から地下アイドルまで幅広い人材が参加して「度胸・冷静・視力・免許」というレーサーに求められる4つの文字の読み取りにチャレンジした。

「ほんとは1週間ぐらいの発掘イベントにしたかった」って、この企画のプランニングを担当された方がおっしゃってました。その方が、経験の有無にとらわれず、一見畑違いの場所から本気でレーサーの才能を発掘するというコンセプトがより鮮明になったかも知れないし、"FUJIYAMA"を一週間テスト会場にする...というのもオモシロそうだし。"FUJIYAMA"デートからルマンで走るようなレーサーが現れて欲しいです。