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SXSW Interactive Innovation Awards (2/3)

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デジタルの可能性を拡張し、次のクリエイティブ・トレンドを引き起こすプロジェクト・人物を表彰する"SXSW Interactive Innovation Awards"(PwC提供)。Part2です。

※SXSW Interactive Innovation Awards (1/3)はこちら

Internet of Things: Clever Buoy(M&C Saatchi)

今一番ホットなIotに関するイノベーションに贈る賞。「Clever Buoy」はサメを検知できる浮標。人を襲う可能性のあるサメが高密度に分布するエリアでも、サメ防止網を使用する必要性を無くすことができる。海底に固定されたClever Buoyのアンカーがソナーで水中をスキャン。ソナーが大きなサメを検知すると、自動的にブイが衛星を通じてサメがいることを警告し、その警告メッセージがライフガードスマートフォンに送信されるという仕組みだ。サメの多いオーストラリアで活躍しているようです。

 
Innovative 3-DIY: Project Danniel (Not Impossible)

3Dプリンタを活用したイノベーションに贈る賞。スーダン内戦で腕を失った子供たちを救うべく、ロボットハンド開発者や神経学者からなるチームが3Dプリンタとノートパソコン、そしてプラスチック部品を使って、100ドルという低価格で義手をつくる仕組みを開発。現地の人たち自身で個々の傷口の状況に合わせて義手をデザインし、プリントできるようレクチャーしている。昨年のカンヌでプロジェクトリーダーであるMick Ebeling氏の講演を聞きましたが、彼らの情熱に胸を打たれました。

Music Discovery: Cone (Aether)

音楽関連のイノベーションに贈る賞。「Aether Cone」は話しかけると学習するピーカー。スイッチを入れてそこに置いておけば、自動的にあなたが好きな音楽をかけてくれる。あなたがConeに話しかけ、リクエストすることもできるし、使えば使うほどあなたの好みを学び、曲を提案してくれる。2500万曲のストックをもつRdio、バラエティ番組を提供するnpr、ニュースを提供するBBCの他、1000ものラジオ局と提携し、それらの中から曲を選択している。話しかけたり、スピーカーの淵に触れて操作するなど、インターフェースが官能的です。

New Economy: Acons

新しいビジネスを生み出すイノベーションに贈る賞。Acornsは、クレジットカードを使ってショッピングをしたときに、端数を切り上げて精算して、切り上げ分を投資してくれるApp。例えば9800円の買い物をした時、10000円を支払い、差額の200円が投資に回る。投資というと大きな金額を動かして素人は大損するっていうイメージも一部であるが、Acornsは端数を集めて小さく投資。気軽に扱える金額を対象にしているところがポイントだ。しかも投資そのものを自動だから、投資自体の専門知識も必要ない。これは知らなかった。使ってみたいAppです。

Privacy & Security: Disconnect

個人情報保護に関するイノベーションに贈る賞。Disconnectは、個人情報の漏洩につながるような2000種類以上のデータトラッキング用のコードをブロックし、更に一部広告やSNSボタンもウェブページ上から非表示にしてしまうことでページの表示を最大27%も高速化してしまうブラウザの拡張機能&モバイルAppだ。

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SXSW Interactive Innovation Awards (3/3)へ続く