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カンヌライオンズ2014〜Saatchi & Saatchi's 2014 New Directors' Showcase


昨年、進化生物学者のRichard Dawkinsが出演し、摩訶不思議なオープニング演出が話題をさらった若手映像クリエーターの登竜門"Saatchi & Saatchi's New Directors' Showcase"。今年は見逃すまいと参加してきました。
入口で不思議なリストバンド配布。ナースの格好をしたお姉さんが配布し、装着方法に関する映像もナース出演という徹底ぶり。


とりあえず手首に巻くと、自分の鼓動と共にリストバンドが点滅。

そして、新鋭クリエーターの作品19本が一気に公開される。バイオレンスもあれば笑いもある、そんな映像を観たオーディエンスの感情の変化がリストバンドを通じて、スクリーン両側にリアルタイムでグラフィカルに表示される。(デザインは毎ビデオ変わっていた)

そこでこのイベントが"Feel the Reel"と名づけられていることがわかる。カンヌライオンズ2014の焦点の1つにデータとクリエーティブの融合みたいなことがあったけど、その1つの形がこれでしょうか。

以下、19本の中から特に気に入った作品をご紹介します。
Alberto Belli"It's Not Porn"
兎に角うけてました。HBOのCMです。俳優志望の男子・女子が"役が決まった!""こんな役なの!"と友人や家族に話す。するとみんなは一様に"それポルノじゃないの?"と聞き返す。そして"HBOよ!"と返答。HBOのドラマにセックスシーンが多いとの評判を逆手にとったアプローチ。そして、セックスシーンは視聴率が高いというのも味噌です。

Emile Sornin"Disclosure 'Grab Her"
これも拍手喝采。意図せず無重力にできるオヤジ。タイトルの"Grab Her"の意味は不明。

Tripp Crosby"A Conference Call in Real Life"
これも大うけ。カンファレンス電話の"あるある"的ネタの詰め合わせ。

※その他の作品は"Saatchi & Saatchi's New Directors' Showcase"のYouTube Channelで。