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カンヌライオンズ2014〜Google: THE DIGITAL FUTURE


GoogleCBO"Nikesh Aror"によるセミナー"THE DIGITAL FUTURE"に参加して来ました。
Nikeshによると2つのキーファクターによってイノベーションが飛躍的に向上しているとのこと。その1つはモバイルプラットフォーム(Android, iOS)の確立であり、もう1つは世界中を繋ぐデジタルコネクション。"この会場に1500のスマートフォンがあり、それが相互に繋がれば宇宙船だって造れてしまう。"
Googleは現在、自動運転カーやWiFiバルーン、Glassに注力しているが、それらを支えるのは"Think 10X"というフィロソフィ。世の中を10倍良くするという思想を常に持って取り組むと、2倍や5倍では満足できない。Googleで働く人間はその思想を持っている。(昨年はこの思想を表す例として"月面着陸"を盛んに用いていました)

そして、Googleの看板でもある"サーチ"は彼ら曰く目標の5%程度にしか到達していない。彼らが直近で強化しているのがモバイル対応で、"このレストランはいつオープンするの?""これは教会ですか?""これの高さは?"などの質問に回答できるよう、ロケーションやデータ、カメライメージを組み合わせた検索を目指している。
Glassについてもメインストリームとなるよう全力を注いでおり、近い将来、スマートフォン並みの機能を持ち、先々にはコンタクトレンズへと昇華させることを目指している。

また、Glassのケーススタディとして交通事故で下半身が不自由になったAlex Blaszczukが初めてキャンプに行く為に、Glassが決定的役割を果たしているビデオを公開した。

"Think 10X"というフィロソフィは言うは易しで、その徹底的な原理の追求が半端ない感じです。全ての邪念を取り払って没頭するシステムがGoogleにあるのか、それともそういう人材ばかりをとっているのか? Googleのオフィス環境と人事が非常に興味深いです。