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カンヌライオンズ2014 予想 PART3


広告業はB2Cと共に発展してきた訳で、過去のカンヌライオンズ受賞作の多くはB2Cだ。所が、昨年のIBMのグランプリ受賞(Outdoor Lions)により、俄然、B2Bの勢いが増してきたようです。
日本の広告業界でもB2B企業を如何に支援するか、ということは小さくないテーマになっており(きっと世界でもそうなのでしょう)、この傾向は賞(名誉)の提供によって業界の発展を牽引し、エージェンシーの営業力(及びクリエーターの転職力)をサポートするカンヌライオンズとしては当然のことかも知れません。
カンヌライオンズ2014のB2B注目作品は...
Childlike Imagination(GE)
"Imagination at Work"を標榜するGEが航空産業や鉄道、クリーンエネルギーといった発展著しい分野で、子供のようなピュアなイマジネーションを発揮していることをアピール。

The Epic Split(Volvo Truck)
今年の注目作品の1つ"The Epic Split"もB2Bです。ステアリングの安定性をアピールするのにこのクリエーティブは凄いです。

Volvo Truckは"The Epic Split"以外にも社長出演の"The Hook"があり、こちらも驚きの演出。冒頭、「私はYouTubeビデオでヒットする為にはHOOK(つかみ)が大切であることを学んだ」...。徐々にカメラがズームアウトしながら社長が「これが新型ボルボFMXのHOOK(牽引フック)。32tまで耐えられる屈強なHOOKだ」と語るや否やとんでも無い光景が...。

Largest JENGA(CAT)
建設機械の精巧な動き・優れた操作性を伝える為に、建設機械でジェンガをやってしまうという発想。

Click, Baby, Click!(Adobe)
Adobeとパートナーを組めば、こんなことにはなりません!

B2Bだから特別なやり方をするというのではなく、B2Cで培ったクリエーティブで十分戦える。要するにドアオープンが重要であり、その為にカンヌライオンズは役立つということでしょうか。こういった業界の要請を取り入れることで部門はどんどん増えていくわけですね。
via Adage