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DATA +クリエーティブ(カンヌライオンズ2014 予想Part2 補足)


カンヌライオンズ2014の焦点の1つとして期待されているDATAとクリエーティブの融合。この"Tate Britain"(ロンドンにある英国立美術館)のインタラクティブビルボードもその1つの例かも知れない(カンヌライオンズにエントリーしているかどうかは不明)。

"Tate Britain"は、海外から英国への旅行者を呼び込むべくヒースロー空港付近の道路の両脇にある2機のビルボードを活用した。このビルボードにはその道路を走行している人の属性や環境データを複合的に読み取り、的確な表現を掲出するアルゴリズムが活用されている。表現パターンは何と1000万パターン以上あるとのこと。
例えば、自動車の走行スピードが遅い場合は多めのコピーになり、フランスからのフライト後なら、コピーはフランス語で表示され、"Tate Britain"のアーカイブからフランスに関連する作品が表示される。

フライトデータ、トラフィックデータの他に、時間、天候、ソーシャルデータ(推奨コメントなど)と連動しているようだ。


話題になった"Magic of Flying"もフライトデータとクリエーティブの融合例だであり、ホンダ同様、無機質なデータを物語に昇華させている。データをどうやってストーリーにするか、がクリエーティブの腕の見せ所かも知れません。