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150万個のバルーンを大空に解き放つ熱狂と悲鳴


これはイナゴの大群でも無ければガス爆発でも無い...バルーンだ。1986年クリーブランドで行われた"Balloonfest '86"なるイベントで、その前年、ディズニーランド(カリフォルニア)30周年イベントで解き放たれたバルーン数の記録更新を目指して、150万個のヘリウムバルーンが一斉に大空に解き放たれた。
これは美しいのか、何なのか...。




仕掛けたのは非営利団体の"United Way"。このイベントを実現する為に寄付を募り、数千人のボランティアを動員し、一昼夜を費やして150万個のバルーンにヘリウムを注入し、中央広場に張られたネットの内側にセットした。


当日は天候が不安定で、打上のタイミングは非常に難しかったようだけど、最終的には無事大空に150万個のバルーンが解き放たれ、ボランティアや市民は歓喜した。
しかし、時間の経過と共にそれはホラー映画よりも恐ろしい光景を生み出した。バルーンが空を埋め尽くした結果、飛行機の運航が不可能となり、空港の滑走路は閉鎖され、海に大量のバルーンが落下したため、湾岸警備隊による漁師の捜索が困難になったり、高級馬の気が触れて怪我をしたり、そして勿論大量のゴミを生み出した。


これは当時のニュース映像だ。打上直後の盛り上がりがあまりに虚しすぎる。

計画時点でこうなることは想像に難くなかったハズ。でも楽しそうだからやってしまおう!って所がアメリカの素敵な所です。
via Viral Forest