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まだ見ぬPorsche新作を、まだ見ぬまま販売する自信に満ち溢れたPorsche


自動車は高額商品であり、ブランドは慎重になる顧客に十分な情報を提供して納得して購入してもらうのが一般的だけど、Porscheぐらいパワーのあるブランドともなるとそういう必要も無いらしい。2009年に発売されたPanameraの初期購入者の40%がプレオーダーであり、ほぼ情報無しで購入したとの実績がある。
ここに注目したのがクリエーティブエージェンシーの"ACHTUNG!"(オランダ)。この度公開されるPorscheの新車販売にあたり、Porscheの顧客がさほど情報が無くてもオーダーするという傾向にヒントを得た"Blind Trade"を企画した。
"Blind Trade"とはその名の通り、Porscheの新車の情報無しで交換するという前提で自分が今所有している車を登録する新種の自動車販売法だ。"Blind Trade"は3月3日からスタートし、Porscheblindtrade.nlで登録できる。

キャンペーンがスタートする3月3日時点では新車は依然ミステリーのままで、その後2日ごとに3週間に渡って少しずつ情報公開される。そして、登録が早ければ早いほど、交換する車の価値が高ければ高いほど新車を手に入れるチャンスは広がる。
Porscheは"Blind Trade"用に新車を2,000台用意しており、3月31日にウィナーが発表され、オーナーの手元に新車が渡る。交換車両がいかなる価値であろうと、ウィナーが追加コストを支払う必要は無い。

僕たち貧乏人は、皆が古いファミリーカーを下取りに出したらどうなるの?...という心配をしてしまいがちだけど、Porscheには自分たちの車を購入しようとする人は安い車を所有していない...という強力な自信があるんですね。こういう自信がブランドを支えているんだと思います。