オランダに間もなく登場するSMART HIGHWAY
既存の仕組みをよりインテリジェントにグレードアップさせる時、「スマート」を冠として上乗せするのは世界共通のようだ。
Dutch Design Week(10/20-28)期間中に開催された“Dutch Design Award”で ‘best future concept’ を受賞したのが“SMART HIGHWAY”。道路をよりサステナブルに、インタラクティブに、安全にするというのがそのコンセプトだ。日本では、こういったインフラ系の業務となると「技術系」の会社や土木会社が目立っているけど、オランダではデザイン会社がイニシアチブを握っていることが、この企画を推進するStudio Roosegaardeの実績を見ると分かる。
※勿論、土木会社−heijmans infrastructureも協働している。
彼らの提案は以下の6つ。
Glow-in-the-Dark Road
自立的に発光する能力を持つfoto-luminising powderを車線に活用し、不必要な照明を削減するライティングシステム。太陽光をエネルギーとし、昼間のチャージで約10時間の耐久力を持つ。
Dynamic Paint
温度によって色が変化する特殊なインクで描かれた絵柄がドライバーに気温の変動を察知させる。
Wind Light
自動車が走行することにより発生する風力を使って発電するシステム。
Interactive Light
自動車が近づくと自動的に灯りが点り、去ると消える。
Electric Priority Lane
走りながら電気自動車が充電できる車線。
2013年の中頃、実際にオランダ国内の道路で実証実験を実施するようです。こういった企画がデザイン賞に出品され、受賞するというのが良いですね。日本もインフラ系の業務に技術系の会社だけで無く、デザイン会社が積極的に関わるような環境になって欲しいです。