Campaign_Otaku

Campaign, more than anything

オバマ、ソーシャルメディアで最強の返し技


8/30にフロリダで開催された共和党大会でクリント・イーストウッドがゲストスピーカーとして登場し、奇妙な演説をした。ステージに立ったクリント・イーストウッドは人が座っていない「空の椅子」を用意し、そこにオバマが座っていると仮定し、質問を投げかけ始めた。勿論、共和党支持を表明しているだけあって、オバマの実績や資質を疑う質問ばかりだ(内容は事実に反する部分もあり、とんちんかんだったようだ)。

彼は4年前はオバマ支持者であり、共和党に寝返ったこと自体ビックニュースだったけど、それ以上にこの「奇行」に注目が集まり、みんなが茶化し始めた。そして、@Invisible Obama(見えないオバマ)という名のTwitterアカウントが誕生し、あっという間に6万人以上がフォロワーになった。

そして、この騒動にケリを付けたのが、クリント・イーストウッドに寝返られてショックを受けた筈のオバマ自身であり、以下のような写真とコメントをTweetした。

“This seat's taken.”(この席には人が座ってます) ちゃっかり資金調達サイトのリンク付きだ。寝返られたことに対する文句を押し殺してのこの一撃。うまい! 
この機転の効き方、洒落の効かせ方、抜け目なさ、ソーシャルメディアにはこういうテクニックが必要ですね。
余談ですが、クリント・イーストウッドの奇行ぶりを皮肉り、「空の椅子に座っているオバマを指さす」という意味で“eastwooding”というワードが誕生し、#eastwoodingなるハシュタグも登場した。
※例えばこんな写真