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リゾートに都会人を呼び込む切り札は「水切り」


この時期になると、都会人たちにサマーバケーションの地として選ばれる為にリゾート地の宣伝合戦が始まる。大抵は、青い海、深々とした緑に覆われた避暑地、豊富なアクティビティなどをアピールするのが定跡だが、それでは「勝機無し」と見たのか、アイダホ州のSun Valleyはかなりの変化球を投じてきた。
Sun Valley曰く、99%の都会人たちはサマーバケーションで「水切り」(Skipping Stone)を楽しむことを望んでいるが、1%の人しか実現していないのが現状であると主張している。ならばと、都会に居ながらにして水切り体験できる「ヴァーチャル水切り」のチャンスを提供し、Sun Valleyでの「リアル水切り」に対する渇望感をマキシマムに高めようという作戦に出た。

期間は7/9-13の5日間、Sun Valleyのとある池に「水切りロボット」を設置し、stoneskippingrobot.comを通じて「水切りロボット」をコントロールする「ヴァーチャル水切り」が楽しめる環境を整えた。この「ヴァーチャル水切り」は石のバウンド回数等をポイント化するゲームになっており、チャンピオンにはSun Valley行きの旅がプレゼントされる。参加方法は、FacebookTwitterアカウントを通じて登録し、列に並んで順番を待つだけだが、既に長蛇の列だ。
リゾートの売り込み方として「水切り」を持ち出すというのは斬新。都会人の「素朴さ」志向に対する答え方としてとても面白いです。