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Oreoの勇気ある行動とその結末


最近「Diversity(多様性尊重)を大切にしている」と言う企業を多く目にする。しかし、それは社内の労働環境や宣伝・販売方針において差別しないという意味であって、例えば「同性愛婚問題」などについて直接言及することは無い。こういった問題は必ず賛否があり、一方を取れば、もう一方から「嵐のような非難や非買運動」を浴びる為、あまりにもビジネスリスクが大きすぎるからだ。しかし、OREOはそのリスクを敢えて引き受けることを決断した。
6/25はNYCで「ゲイ・プライド・パレード」が開催される日であり、実際、50万人を超える参加者らがニューヨーク州での同性婚合法化から1年を華やかに祝った。
このゲイにとっての記念すべき日にOREOはそのFacebookページ(269万ファン)に「レインボーカラー(=ゲイのシンボル)のOREO」の写真をポストした。この写真には“June 25”“Pride.”というワードが並び、“Proudly support love!” というコメントが添えられた。

結果、14,800Share+87,000Like!を記録する一方、“I'm never eating Oreos again. This is just disgusting.”(二度とOREOなんか食べない。反吐が出る) “Unliking page and the rest of the ‘kraft’ family products... i will not support a company with these views” (このページを含む全てのKraft Foodsのブランドの「いいね!」を解除する。こういう考えのブランドは支持しません)というような激しい反発のコメントも見られた。
「企業は市民と共に社会の構成員である」等と言われているものの、商売へのインパクトを気にするあまり、こういった形でアイデンティティを明らかにすることが現実的に不可能な中、今回のOREOの思い切った行動には個人的に素晴らしいと思います。
※ちなみに、このポストは既にFacebookページから削除されている。