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Campaign, more than anything

Levi's にアメリカを感じる件




名もないバンド“Mermonkey”がアメリカ大陸横断のライブの旅に出る。マネージャーもライブスタッフもいない。あるのは、3人の若者と楽器、そしてオープンカー、以上。こんな冒険的で、若者気質に溢れ、制御不能の楽観主義を感じさせるアメリカンな旅を仕掛けたのはLevi's。“I Was Born for the Road Less Travelled”(俺は道なき道を旅する為に生まれてきた)と題されたこのキャンペーンを通じて、彼らのロードウェアを売り込むことが大きな狙いだ。
この企画、例によって、旅先からビデオや写真レポートがあって、それが地図にマッピングされていて...というお馴染みの仕掛けなんだけど、マップをロードウェアに置き換えている所が面白い。Levi'sの担当者曰く、「Levi'sが大陸になった」と語っている。また、“Mermonkey”がフューチャーされた5種類のプリント広告もいつものLevi'sテイスト全開だ。





Levi'sやMarlboroは古き良きアメリカの良さを全身で現しているブランドだとつくづく思う。現在のアメリカはこのイメージからすっかり変質してしまっていると思うけど、こういった国家イメージをフォローした企業が世界中で浸透しているお陰で、そのイメージ落下速度を最小限に食い止めているように思う。日本は、逆に企業の創ったイメージに国が相乗りしてきた感じで、現在は国が落下するのを企業がかろうじて支えているという所でしょうか。