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Wong Kar-Waiが描く淡い恋の物語


Wong Kar-WaiがディレクションしたHaagen-Dazsのショートフィルム“Summer Love−№596”は、Wong Kar-Waiらしい淡い夏の恋の物語だ。
物語の舞台は銀行。主人公は警備員の男。彼は、銀行強盗を鎮圧する方法を学んだって、そんなものファンタジーの世界でしかないと思っているし、自分の仕事や毎日がつまらないと感じている。しかし、お客様の番号を心の中で数えることは、そんなに悪くない。なぜなら、番号は常に変わるから。
そこに“№596”の女がやってきた。整理番号をとらない彼女の替わりに番号をとってあげようと思うも、彼女が涼む為だけに銀行に入って来たと気づき、ポケットに番号札をつっこみ、思いとどまる。しばらくして、“№596”がコールされるが彼女は動かない。ロビーには彼女しかいないことに行員が気づいて、「追い出そう」と注意しに行く。その時、警備員が「彼女は私の友達で、私を待っているんです」と、彼女を助ける。行員が去った後、彼女が「友達が仕事を終えるのを待つ為に来たんです」と切り返し、2人の恋が始まる。
甘い恋物語の世界とアイスクリームの組み合わせは典型的といえばそうだけど、しっくりくるね。