創造と破壊ではなく変質

“matter cannot be created or destroyed, only transformed” (問題は創造とか破壊か、ではなく、変質である)と題されたKyle Beanの5つのアート作品が、ロンドンの百貨店“Selfridge”のウィンドウに展示されている(〜9/1)。5つの作品に共通するのは、大型サイズの天秤を使い、オリジナルのオブジェクトとトランスフォームバージョンを釣り合わせていることで、変質しても同じものであることを表現しているようだ。
中でも最もインパクトが強いのが、ホンダのバイクと、そのバイクの全ての部品を釣り合わせた作品。他にも「椅子の段ボール箱と段ボール箱でつくった椅子」「数冊の本と本とその紙で創ったお城のオブジェ」などがある。
誕生以来、地球は創造と破壊を繰り返してきたわけではなく、ただ変質を繰り返してきたに過ぎず、地球上の資源も減りもしなければ、増えもしない、ってことか。