Campaign_Otaku

Campaign, more than anything

町をカラフルに



グレーなんていらない。陰気で暗い場所なんてなくなってしまえ。−そうおっしゃっているのはペンキメーカーのDulux。そんな意志を現実にすべく実行されているのが“Let's Colour Project”。Lapa(Rio de Janeiro, Brazil), Aulnay-sous-bois(Paris, France),Tower Hamlets(London, UK),Jodhpur(Rajasthan, India)といったローカルコミュニティで、地元の人たちが参加し、ストリートや学校などをカラフルな色で塗りつくした。
改めて思うのは共同体の価値であり、子供の頃にはあったものが今ではなくなっていること。単純に世帯が個人化したり、家の中での生活が個人化すると、確かにモノが売れて企業は儲かるが、共同体の存在は希薄になっていく。「マーケティング」とは恐ろしい技術である。ここ2,30年ほどで家族を分解することに大成功したわけだ。今、自分の周りで“Let's Colour Project”のようなものがあったとして、果たして自分が参加するかどうかは自信がない。