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111本のペットボトルで1脚の美しい椅子をつくる



もはや「リサイクル」や「リユース」はありきたりのニュースであり、それだけで注目を集めることは不可能である。よって、話題にするためには「技」が必要になるのだが、コカコーラが鮮やかな「技」をおかけになったのでご紹介を。
何でも「米国」以外の先進国ではペットボトルリサイクル率が約80%であるのに対し、米国では20%であるという。コカコーラはリーディングカンパニーとして「リサイクル」に対する意識を高めるために、4年前、アルミチェアメーカーのEmecoに「コカコーラが採用しているrPET(BASF社製)なる特殊な素材でできたペットボトルを使ってデザイン性の高い椅子をつくれないか? 」と持ちかけた。快く引き受けたEmecoは6色(Red,Snow,Flint Gray,Grass Green,Persimmon,Charcoal)の美しい“Navy Chair”をおつくりになった。111本のペットボトルで1脚の“Navy Chair”を創りあげ、各々の椅子の60%がペットボトルでできており、その他グラスファイバー等が使用されている。
コカコーラはこのプロジェクトの成功を広くアピールする為に、イタリアで開催された“Innovation / Imagination Exhibition”に出展。更には1トンに及ぶ氷で“Navy Chair”を覆うヴァイラルビデオ(上)をリリースすると共に、その写真をプリント広告として活用する予定だ。
単なるリサイクルでなく、「何をつくるか」を焦点化したところが「技」である。