Campaign_Otaku

Campaign, more than anything

2005年版TVCM+30秒=2010年版TVCM


ホンダが2005年にリリース(欧州)なさったTVCM“Impossible Dream”には、自家用車、F1、パワーボード、バイクといった様々なエンジンを創るホンダのケイパビリティが表現されていた。時を経てホンダのケイパビリティは拡張し、ロボット、ハイブリッドエンジン、燃料電池、航空機、ソーラーパネルにまでそのドメインを拡張した。
2010年にリリースするTVCMは、「新たな表現」もしくは前回からの「シリーズ作」とするのが手筋だが、ホンダは前作に「付け足す(30秒)」という別の方向を採用した。しかし、「不景気だからローコストで」「古くさい」といったネガティブな感じは微塵にも出ておらず、ブランド力とは、肯定と否定の境界線上にあるものを肯定的な方向にプッシュしてくれる効果もあるということを改めて感じさせてくれる(勿論、そもそものクリエーティブが優れていたというのもある)。
※2005年版“Impossible Dream”