Campaign_Otaku

Campaign, more than anything

ズボンを降ろし、コピー機の上に座ってプリント



「今年、カナダで22,000人が大腸癌と診断された」−この事実は看過できないと、“The Colorectal Cancer Association of Canada(CACC)”は本格的な大腸癌啓発活動に乗り出した。大腸癌は、男女同等のリスクがあるようで、特に50才以上にリスクが高く、また、家系に大腸癌に罹患した人がいるとリスクは高くなるようだ。一方で早期検診で90%の人が助かるとのこと。
そこでCACCは、みんなの話題に大腸癌を潜り込ませ、検診を受ける習慣を定着させようと、“Get Your Butt Seen”キャンペーンを企画した。つまり「ケツを見せてくれ!」ということである。そして、シンボルは「コピー機の上に腰掛けてプリントしたケツ」である(この変質者的シーンを取り入れる発想が素敵すぎる)。
キャンペーンサイトで年齢・性別及びケツの大きさ・タイプなどを入力すると、簡単な啓発メッセージが登場した後、自分のケツに似たタイプのケツの写真が表示され、Facebookへのフィードや友達へのemailを促される。つまり、このインプレッシブなケツの写真をネタに大腸癌の話題を盛り上げようということだ。更には、自分のケツ写真をアップロードし、Facebookフレンドたちと共有することもオススメされる。
また、3/31にFacebookのプロフィール写真をケツの写真に切り換える“Butt Mob”なる新しいタイプの「フラッシュモブ」を呼びかけている。
今頃、カナダのオフィスでは隙を見てズボンを降ろし(スカートをまくり上げ)コピー機の上に座して、スタートボタンを押す人が増えているのだろうか。
「クリエーティブジャンプ」なる言葉を時より耳にするが、「大腸→ケツ→コピー機の上に腰掛け」...この発想はまさしく「ジャンプ」だと思ふ。