ハイネケンが繰り出す大がかりなどっきり

「フットボールを観る時の男の表情は誠に神聖なものである」とチャンピオンズリーグのスポンサーであるハイネケンがおっしゃっている。そして、そんな神聖な顔の中でもMaxなものを拝もうと大規模などっきりをイタリアで仕掛けた。
チャンピオンズリーグ決勝一回戦屈指の好カード「ACミランvsマンチェスターUtd」当日、ポエムとクラッシックの偽イベントを仕込み、女性を仕掛け人としてフットボール好きの彼氏・友達を無理矢理呼び寄せる。更には50人の教授が生徒を呼び寄せる。そして、ジャーナリストも。
コンサートは静かに始まり、退屈さが頂点に達したあたりでスクリーンに「君たちのボスや彼女の誘いを断るのは難しかっただろうね。でも、試合のことが気になって仕方ないだろ」という文字が。すると、演奏曲がチャンピオンズリーグのテーマに変わり、拍手喝采でフットボール中継が始まるという仕掛け。
総計1136人が騙され、Sky Sportsで生中継された番組を150万人が視聴し、1000万人がニュースに接触。ソーシャルメディアでも数多く取りあげられたようだ。
欲しいものを一旦諦めさせておいて、後で出すと効果は何倍にもなる。スポンサーとしての効果を最大化する目から鱗の原始的メソッドだと思ふ。