Campaign_Otaku

Campaign, more than anything

先住民に配慮する五輪スポンサー


2000年のシドニー五輪で先住民に対する強い配慮を感じられた方は多いと思う。そして、カナダにもイヌイットやメティ(先住民とヨーロッパ人両方の血を引く人々とその子孫)といった先住民族の存在があり、バーンクーバー五輪開会式でも彼らの伝統文化が披露された。
そして、今回はそれだけでなく、スポンサーまでが多様性尊重という五輪の理念に一歩踏み込んだ行動を見せている。
コカコーラは、15人の先住民アーティストにコカコーラのボトルデザインを依頼。 Coca-Cola Pavilion(David Lam Park), BC Pavilion(Vancouver Art Gallery),Artisan Village(UBC)に展示し、全作品をオークションにかけるという。オークションの収益金は“Aboriginal Youth Legacy Fund”という先住民保護基金に寄付される。
シドニーにどうしても五輪を招致したかった豪州、成熟した考え方のイメージがあるカナダという国々が先住民に対する配慮の意識を表明することは想定の範囲内。しかし、今後、過去に対する謝罪に根強い抵抗感を持つ米国で五輪が開催される場合、同じような態度をとるかどうかは、疑わしいと思ふ。