Campaign_Otaku

Campaign, more than anything

“Filmo”に思ふ。



昨年末、大阪Web界の忘年会のご招待を受け、参加させて頂いた。気楽な気持ちでお伺いしたが、100人もの参加者に驚き。乾杯の後、一斉に歓談と名刺交換の嵐が始まったが、知人の少ない私は1人でオタオタ。その時、ある人が“Filmoというサービスを売ってます”と声を掛けて下さった。その方と色々お話ができ、随分と場のムードに慣れることが出来たのを鮮明に覚えている。
ご存知無い方の為に“Filmo”について若干説明。全国にクリエーターのネットワークをお持ちで、クリエーターの皆さんにテーマを投げかけるとCM、PV等がドーンと集まる仕組みだ。
“Filmo”の話を聞いて思い出したのが昨年のGoogleの展開。“Google Chrome”を強力プッシュする為に、Motion Theory,Go Robot,Hunter Gathererといった比較的無名のクリエーター11人を起用。彼等が思い思いに“Google Chrome”の魅力を表現したヴァイラルビデオをリリースした(ビデオ上)。
更には、adidas。“adicolor”のプロモーションとして、比較的若いクリエーターが黒・白・青・黄・緑・ピンク各々の色をテーマに“adicolor”の世界を表現するヴァイラルビデオをリリースした(ビデオ下)。双方の企画のいずれの作品も個性的で、トータルでのヴァイラル数も相当なものだったと記憶している。
何年か前から、海外キャンペーン事例の調査の仕事を仰せつかって以来感じるのは、日本企業のヴァイラルビデオが極端に少ないこと。海外では年間何本つくるとか、予算化されている企業もあるくらいだ。また、視聴数保証のサービスを提供しているエージェンシーもある。日本では効果が見えにくいという理由で敬遠されるのだろうが、動画共有サイトをいつでもどこでも拝めるスマートフォンも普及し始めていることから、もっと積極的に取り組んでも良いのではないかと思う。
そんな時、至極の1本をつくるハイリスクにトライすることや、投稿数とクオリティの読めないユーザージェネレーテッドのコンテスト企画に賭けるのも良いが、“Filmoで手軽にたくさんつくって、トータルでヴァイラル数を確保できりゃいいや”という考え方は有力だと思ふ。

Google ChromeのヴァイラルビデオがアーカイブされたGoogle Chrome Channelはこちら