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ファーストフードは肥満の原因からダイエットに適した食品へ?



ファッション誌の後ろの方のページには比較的お下品な広告が束のようになっている。Before/Afterの水着写真を添えて「3ヶ月で20kg痩せました」とデカデカと表示されている怪しいダイエット広告もその1つだ。
そして、この度、そのような若干お下品な広告を全米のお茶の間に流したのがファーストフードのTaco Bell。ファーストフード=肥満の原因として広く信じられているが、そんな逆風に対抗するため“Taco BellのFrescoメニューはダイエットにぴったり”をアピールするために“Drive-Thru Diet”キャンペーンを開始した。これは、“Subway”が超巨漢“Jared”さんの245パウンド(約111.2kg)!ダイエットを成功させ、大幅にセールスを伸ばした(前年比2倍)ことを強く意識していると考えられる。(“Jared”さんは、ダイエット前のズボンを持って全米を廻り、ダイエット秘話を語る“Tour de Pants”を展開している)
Taco BellのTVCMではChristine Doughertyさんが54パウンド(約24.5kg)!のダイエットに成功したことを、お決まりのBefore/After水着写真で強調している。
肥満と闘う非営利団体の標的にされ続け、ひょっとするとタバコと同じ運命を辿る可能性もあるファーストフードチェーンが反転攻勢に出た模様であるが、いずれのケースも極めて疑わしい(Taco Bellばかりを食べたわけでもないだろうし、運動等もしているはず)。ただ、“ファーストフードアニマル”でありながら肥満を気にするティピカルな米国人の藁をもすがる切実な思いに応えるという意味では、マーケティング成功例になるかも。しかし、闘志むき出しの非営利団体によるカウンター広告もありそうだ。
※Taco BellのTVCMに登場するChristineのより詳しいダイエット・ストーリーはこちらへ。