Campaign_Otaku

Campaign, more than anything

玄人好みのエコカーキャンペーン


インサイトvsプリウスの激しいバトルが繰り広げられた国内であるが、2009年は世界的にもエコカーにスポットが当たった1年だった。GMは復活を電気自動車に託し、フォルクスワーゲンの“Blue Motion”のキャンペーンは大ヒットを記録している。
そして、“今更”といってもいい時期に、VolvoニュータイプエコカーVolvo C30 DRIVe”を発表した。遅ればせながら発売するからには、相当ユニークなキャンペーンが求められるが、期待に違わぬ出来となっている。
このクルマ、満タンのガソリンで1,333km!を走行できるようで、その特徴を存分に活かし、Facebookで話題となるキャンペーンを展開している。
題して“DRIVe Around the World”。世界中に拡がるFacebookの仲間達とチームを組んで、友達間でクルマをパスしていく。例えば、ロンドンを出発し、ベルリンの友達の所までクルマを走らせタッチ交代。次の友達はブダペストまで走って...という具合に。但し、この友達にパスするまでの距離が問題で、1,333km!に近ければ近いほど効率的に走ったということで良しとされる。そうやって期間中(11/16-2/4)各チーム最低30,000km+4大陸走行+スタート地点に戻る...を条件に、最も効率的にドライブしたチームがウィナーとなる(海を渡るボート利用の機能もある)。
「どうせ、ウィナーになれば新車がプレゼントされるんでしょ」っと思いきや、このキャンペーンはそんな欲望でつり上げるよくあるキャンペーンではない。Volvoがトルコの風力発電プロジェクトに15000ユーロを寄付し、優勝チーム名にそのネーミングライツが提供される。また、参加者全員の人数×99gの二酸化炭素がオフセットされる等、エコカーのコンセプトを貫徹したかなりストイックなプライズとなっている。
Volvoってもともと頑丈さで売っていた渋いメーカーだったわけですが、エコカーになってもやることは渋いね。