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Campaign, more than anything

監禁独房での精神的抑圧を体感。これまで伝えづらかった人の痛みがわかるVR

VR元年といわれております。ポルノからゲームまで、娯楽的な側面が幅を利かせており、派手な映像の連続に驚愕する毎日ですが、Guardian(英国・高級紙)のVRジャーナリズム・プロジェクト"6×9"は、かなり硬派で、社会貢献性が高く、興味深いコンテンツ…

トランスジェンダーの人が自認するジェンダーに沿ったトイレ使用を禁止する悪法をトイレットペーパーにプリントして、トイレに流してしまおう、というアイデア

先進国を中心とした世界は今、多様性を要求しています。LGBTや人種など、人を区別する様々な枠組みを排除し、互いに認め合う方向に進んでいます。しかし、そんな中、ノースカロライナ州で時代錯誤な州法「HB2」が成立しました。これは、シャーロット市(ノー…

リオ五輪で自らの肉体へのスポンサーロゴ表示を試みる1人の陸上選手が問題提起するアスリートのマネタイズ、アマチュアイズム

サッカー界やテニス界におけるトップクラスのアスリートも陸上界やその他注目度が高いとはいえない競技のトップクラスも、きっと同じくらい人生を競技に捧げているのだと思う。しかし、受け取る報酬には大きな開きがあり、その大小は、その後の人生の選択に…

ドナルド・トランプを逆に勢いづかせたかもしれないクリエーターによるディスリ企画五選~トランプによる米国大統領選のエンタテインメントはまだまだ続くよ

アメリカ大統領予備選でドナルド・トランプ候補の快進撃が続いています。どこをどう見てもポジティブなニュースは皆無です。ネガティブなニュースが、逆に燃料になってしまった感じがします。親に反対されたカップルが、駆け落ちするような感じで、支援の意…

スポーツ振興に貢献するオリンピックによってスポーツ環境が破綻し、モチベーションを失ったギリシャのアスリートを勇気づけるNikeのフィルム

ギリシャの悲劇。なんと皮肉な出来事なんだと思います。オリンピックにはいろいろなミッションがありますが、間違いなくその中心にあるのが「一国、地域のスポーツ振興に寄与する」ことです。しかし、ギリシャはそのオリンピックによって国が壊滅的な打撃を…

この世で一番ダサいものをクールに転換するファッションデザイナーの技

ブランドロゴがプリントされたTシャツって、従業員やイベントスタッフしか着ない、ダサさの極みみたいな服だと思っていました。かつて、「BOSSジャン」という例外はあったけど、あれとて「オシャレ」と呼べる代物ではないと思います。 なので、このDHLのTシ…

ミレニアル世代の要請に応える新サービス「Chime」。買い物のたびに端数の少額を自動預金したり、使いすぎを防止したり

FinTech企業への投資の話題で持ちきりの毎日です。時代の要請にあった金融サービスの普及は望むところです。そして、「時代の要請」の1つはミレニアル世代の要請でもあります。アメリカのミレニアル世代はローンを奨励し、どしどし消費することをプッシュす…

トロンのような世界観。アイスランド発のVRゲーム「Project Arena」にゾクゾク来たぞ

連日溢れ出るVR関連ニュースに少々食傷気味ですが、この「トロン」風ゲーム"Project Arena"にはかなり好奇心をかき立てられました。よく見かけるVRは「機械に支配される感」を感じるのですが、これは「フィジカルを駆使した体験」になっているのが良いと…

フリーランスって、そんなにかわいそうな職業なのか?

"THE WORLD'S LONGEST INVOICE"(世界最長の請求書)というプロジェクトが立ち上がっています。仕掛けたのはフリーランサーズ・ユニオンという団体。「フリーランスは、その危うい立場により、クライアントから足下を見られ、十分な費用を受け取っていない。…

荒れ果てたセカンドライフで、ひっそりと続くアート活動「1920s Berlin Project」

セカンドライフ。2007年頃、一世を風靡した仮想世界です。アバターつくって、ガイドを参考に「重ッ!」とか呟きながら、名所をうろうろした人も多いのではないかと思います。不動産投資が活発化し、バブルのようなこともおこりました。電通もかなり投資し、多…

何年経っても良いモノは良いです。ガーディアン「三匹の子豚」のストーリーテリングに唸る

カンヌライオンズが"Thank You Creativity"というプロジェクトをスタートしております。アド領域から足場を拡げ、クリエイティビティ全体を包み込むフェスティバルへ昇華しようとの目論みから、そのポテンシャルを世の中に主張しようというわけです。 そんな…

いつも楽しげなお菓子の暗黒面を見た感じ。ガチの手術みたいな緊張感があるお菓子の移植手術シリーズ「The Food Surgeon」

医療ドラマをよく見ますが、オペのシーンをじっくり...というのは中々ないです。グロいですからね。しかし、このビデオはオペのシーン、オンリーです。見慣れないからかゾクゾクします。ブルーの手術着を纏った執刀医、患部を煌々と照らすライト、メスや鑷子…

DO NOT DO PARIS.~セルカ棒なんて捨てちまえ!

旅行代理店で人気国への旅を申し込み、観光客犇めくホテルに泊まり、人気の観光スポットを訪れ、セルカ棒を使ってセルフィを撮る...そんなお決まりの旅なんて何が楽しいんだ?...Airbnbがそう主張しているわけですが、その言い方がオモシロイです。 "Don't go…

昔気質の不変で慎ましいブランドロゴよりも、若干主張するきらいのある、声や物音に反応するインタラクティブブランドロゴの方が、いいんだろうか?

昔、ブランドにとってロゴは「不変」という、不文律があったけど、インターネット以降は、Yahoo!とかGoogleとかフレキシブルに変化するブランドが増えたし、Linuxみたいにユーザーが一定のルールの下、アレンジしたり、MITのように、ある一定のルールの下、…

テクノバンダリズム~Link. NYCハックしたり、Droneで落書きしたり、3Dプリンターでコカインつくったり、糞でザッカーバーグ描いたり

ストリートアートって、公共物に画を描いたりするわけだから、違法性の高い行為なんだけど、その中でもヴァンダリズム(Vandalism)というのは、その言葉通り、破壊行為なわけで、よりハードコアなストリートアートであり、人々の気分を害する確率も高くなる…

残業飯の需要をねらってTaco Bellが、Eメール撲滅運動推進中のSlack上でチャットボット「TacoBot」を導入

残業には腹ごしらえが必要です。この残業飯市場はいろんな企業が凌ぎを削っているわけですが、このTacoBellによる顧客のコミュニケーションにこっそり入り込む方法は一番手っ取り早いかもしれません。現代の人々はオンもオフもコミュニケーションなわけです…

スウェーデンが国のオフィシャル電話番号を開設。その番号は+46-771-793-336。誰でもかけることができて、スウェーデンの誰かとワイワイしゃべったり、寂しさを紛らわしたりできるよ。

スウェーデン。とても透明性が高くて、政府が国民を信じているいい国です。2012年にスウェーデンは観光キャンペーンの一環として"Curators of Sweden"を立ち上げました。これは、スウェーデンのオフィシャルTwitterアカウント(@sweden)を開設し、週替わり…

17世紀に死んだはずのレンブラントの新作を人工知能がつくった。油絵のゴツゴツ感まで見事に表現した仰天のプロジェクト

レンブラント。17世紀のオランダの画家です。そのレンブラントが新作を発表しました。"Next Rembrandt"。彼はとっくの昔に死んだはずですが、AIがそれを成し遂げました。仰天です。 このプロジェクトは、ING銀行の発案で、最近「Tay」やら「りんな」やら、AI…

カナダの小学校の校庭にベンチを置いて、ちょっとしたルールをつくるだけで、「いじめ」問題がかなり改善されたという話

当事者でなくても「いじめ」のニュースにはいつも気が重くなります。ほとんど出口のない問題のような気がしていますが、カナダのサスカトゥーンにあるWillowgrove Schoolでは、校庭に1つのベンチを設置するだけで、状況がかなり改善しているそうです。 この…

YouTube検索ワードに連動したFriendsの広告がプレロールに表示

相変わらずYouTubeのプレロールは嫌いです。たぶん、世界で一番嫌われている広告枠と言っても言い過ぎではないと思います。その嫌われ枠であるプレロールを使って特定の層を炙り出す企画をNetflixが仕掛けております。 12年前に放送が終了した大人気シットコ…

SXSW インタラクティブ・イノベーション・アウォード(2/2)

デジタルの可能性を拡張し、次のクリエイティブ・トレンドを引き起こすプロジェクト・人物を表彰する"SXSW Interactive Innovation Awards"。Part2です。 ※SXSW インタラクティブ・イノベーション・アウォード(2/2) 7) RESPONSIVE DESIGN: Breakthrough by…

SXSW インタラクティブ・イノベーション・アウォード(1/2)

SXSW Interactiveが終了してから早2週間。すっかり"Interactive Innovation Awards 2016"のこと忘れていました。遅ればせながら簡単に結果発表いたします。昨年は14あったカテゴリーが今年は13へとシェイプし、急上昇中の"VR & AR"が加わるなど、若干カテゴ…

「人類を壊滅させる」...AIロボットが軽い宣戦布告。数十年後、人類はこの言葉を軽視したことを後悔するかも。

MicrosoftのAIチャット"Tay"がTwitterで人種差別発言をしたことで、かなりざわざわしております。"Tay"にはユーザーのジョークなどにコメントさせたり、オウム返しさせたり、といった機能があるそうなんですが、それをユーザーが悪用した結果とのことです。…

NYCのオートショーでWiFi乞食になったらアウディの思うツボ

今、人はイベント会場に行くと、もれなくWiFiを求めてさまよい歩く「WiFi乞食」になります。でも、あなたがNew York Auto Showに訪れて、いつも通りWiFiネットワークを探し求めたとしたら、それはAudiの思うツボです。 New York Auto Showでは、Audi A4がラ…

古くてダサいメディアに一見ダサいビジュアルを掲出しながらも、見る人が見れば実は...みたいなSnapchatの広告。このやり方自体がイケてる

日本でも少しずつユーザーが増えているSnapchatが全米各都市・エリアでビルボードを展開しています。Snapchatみたいなイケてる企業がオールドウェイなメディアを使うなんてなんか変な感じがします。しかも、地名を表示するだけの一見すごい平凡な広告です。 …

SXSWで大量に受け取るスパムノベルティを価値ある何かに交換してくれるサービス

展示会に行くと、ほぼ全てのブースでノベルティをもらうんだけど、嬉しいノベルティはほとんどなく、洪水のごとくスパムノベルティを受け取って、家路につくというガッカリ体験をしたことある人はかなり多いと思います。あの天下の"SXSW"でもそれは同じで、…

みんなが喜んで撮りまくっているロナウドは実は広告という

クリスティアーノ・ロナウドが友人と街場のカフェに現れ、ティーを飲む。すると、次から次へと人が寄ってきて、写真をせがむ。しかし、ロナウドは機嫌良く写真に応じる。"TEA vs PHOTO"と銘打たれてこの企画は、表面的にはロナウドがティーを口にする頻度と…

ロンドンの空を10羽の鳩がパトロール

今、ロンドンに行けば、鉛色の空を黒いバックパックを背負った10羽の鳩が飛び回っているのが発見できるかも知れません。彼らが背負っているのは小型の大気汚染測定装置。汚染の原因である空気中の二酸化窒素、オゾン、ガスなど有害物質の量を測定し、Twitter…

インスタグラマー50人に金渡して服着て貰って、「ギャラもらってます」表示無しで写真投稿してもらったブランドがFTCからお咎めくらう

PRと詐欺の境界線について、話題がつきない所ですが、アメリカでは昨年大成功したキャンペーンに対する調査の結果、「消費者を欺いた」との理由で、FTC(連邦取引委員会)が広告主に対してペナルティを課すという事件が起こっています。 対象になったのは昨…

消火器200年の歴史に終止符を打つかもしれない画期的な発明

200年前に発明されて以来、幾多の人の生命を救ってきた消火器ですが、使い方が難しいとか、火に近づかなければならないとか、色々問題もあります。そんな長年の問題を解決すべく発明されたのが、この"Fire Ball"。 サッカーボールぐらいの大きさで、重さは1.…