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2014-06-01から1ヶ月間の記事一覧

カンヌライオンズ2014〜グランプリ以外の気になる作品

カンヌライオンズ各部門のグランプリ作品やグランプリを争った作品を中心に紹介してきましたが、その他にも気になる作品がいくつかありました。 Reunion(Google Search) 1947年、パキスタンがインドから独立し、両国の間では戦争を繰り返してきましたが、独…

カンヌライオンズ2014〜BONOとAppleの関係に本当のソーシャルグッドを見る

カンヌライオンズ2014最終日、Innovation Dayの一環としてBONOがJony Ive(Apple/Designer)と共に登壇した(残念ながら会場には入れず、生中継で見ることになった)。このプログラムはBank of Americaの協力によって実現。今年のスーパーボールで、Bank of Amer…

カンヌライオンズ2014〜Titanium & Integrated部門

Titanium & Integratedはその名の通りTitanium部門とIntegrated部門で構成されており、Titaniumは「最もプレステージ性の高い賞として、刺激的且つ全く新しい次元を切り開く斬新なアイデア」、Integratedは「統合キャンペーンの最先端」を各々評価する。 Tit…

カンヌライオンズ2014〜Film部門

1954年から続くカンヌライオンズ伝統のFilm部門の受賞作品が発表されました。グランプリは2作品。"Sorry I Spent It on Myself"(Harvey Nichols)と"Epic Split"(Volvo Truck)。 Harvey NicholsはPromo & Activation部門、Press部門に次いで3冠。Volvo Truck…

カンヌライオンズ2014〜Film Craft部門 / Branded Content & Entertainment部門

Film Craft部門 / Branded Content & Entertainment部門の受賞作品が発表されました。何と共にグランプリ該当作品無しとなりました。これは1995年以来の出来事で、当時はまだFilm部門とPress/Poster部門の2部門しか無かった時代だ。しかも、Press/Poster部門…

カンヌライオンズ2014〜Innovation部門

2013年からスタートしたInnovation部門の受賞作品が発表されました。Innovation部門は広告業界以外にも、発明者、デザイナー、データサイエンティスト、ソフトウェアエンジニアなどが参加し、最も多様性が進んでいるカテゴリー。昨年受賞した"Cinder"はオー…

カンヌライオンズ2014〜電通: THE AUGMENTED HUMAN

電通のセミナーに参加。クリエーティブとテクノロジーで人をエンパワーする、スポーツにイノベーションを起こす...といった2020年を見据えた日本らしい内容で、冒頭から"広告の話じゃありません""今の広告の枠に収まるつもりはありません"って感じで煽りを入…

カンヌライオンズ2014〜Saatchi & Saatchi's 2014 New Directors' Showcase

昨年、進化生物学者のRichard Dawkinsが出演し、摩訶不思議なオープニング演出が話題をさらった若手映像クリエーターの登竜門"Saatchi & Saatchi's New Directors' Showcase"。今年は見逃すまいと参加してきました。 入口で不思議なリストバンド配布。ナース…

カンヌライオンズ2014〜Design部門

Design部門の受賞作品が発表されました。グランプリは... Bergen International Festival クラシカルでアバンギャルドな音楽祭である"Bergen International Festival"(ノルウェイ)のブランドのシンボルとして、コードの"F"をイメージしたロゴタイプを作成。…

カンヌライオンズ2014〜Press部門 / Radio部門

Press部門の受賞作品が発表されました。グランプリは... Sorry, I Spent It On Myself(Harvey Nichols) Promo & Activation部門に続いての2冠達成です。 豪華なクリスマスプレゼントを購入する場として有名な英国の百貨店"Harvey Nichols"が、家族へのクリス…

カンヌライオンズ2014〜Product Design部門

新設されたProduct Design部門の受賞作品が発表されました。グランプリは... Raw from the Oceans(G-Star Raw) Pharrell Williamsによってキュレーションされた商品ライン。Pharellがクリエイティブディレクターを務めるBionic Yarn(ペットボトルから再…

カンヌライオンズ2014〜Cyber部門

Cyber部門の受賞作品が発表されました。グランプリは何と3つ。 #1.24-hour MV for Pharrell Williams"Happy"(Universal) 史上初24時間という長さの映像にセレブリティやそれ程有名で無い人を含めて300人が数珠つなぎ的に出演し、L.Aの街角で踊りながらひたす…

カンヌライオンズ2014〜Coca-Cola: WINNING IN REALTIME

Coca-ColaのSenior VP"Wendy Clark"によるセミナー"WINNING IN REALTIME"。 大筋をまとめると、刻一刻と動くソーシャルメディアに対して、24時間リアルタイムで動きを監視し、適正な文脈でShare-Worthyなコンテンツを展開し、毎日をCoca-Colaにとって勝負の…

カンヌライオンズ2014〜Google: THE DIGITAL FUTURE

GoogleのCBO"Nikesh Aror"によるセミナー"THE DIGITAL FUTURE"に参加して来ました。 Nikeshによると2つのキーファクターによってイノベーションが飛躍的に向上しているとのこと。その1つはモバイルプラットフォーム(Android, iOS)の確立であり、もう1つは世…

カンヌライオンズ2014〜Mobile部門

Mobile部門の受賞作品が発表されました。グランプリは... Sun Block Ad(NIVEA) 子供を紫外線から守るUVプロテクトクリーム発売に連動し、雑誌"Veja"に付録を展開。Niveaの広告の一部を切り取ると、それが子供用リストバンドになる。このリストバンドはスマー…

カンヌライオンズ2014〜Media部門

Media部門の受賞作品が発表されました。グランプリは... Happy ID(Coca-Cola) ペルーの経済環境は良くなっているにも関わらず、国際調査によると人々は幸福を感じておらず、笑顔が少ない。そこで、Coca-Colaが主導して、人々を笑顔にしようという企画。人々…

カンヌライオンズ2014〜Outdoor部門

5,660エントリーで全部門トップのOutdoor部門の受賞作品が発表されました。グランプリは... GAYTM(ANZ Bank) 2月7日〜3月2日まで開催されたLGBTの祭典"Sydney Gay and Lesbian Mardi Gras"にオーストラリアのANZ銀行が協賛。Gayカルチャーの象徴とも言えるラ…

カンヌライオンズ2014〜スパイク・ジョーンズ降臨

"マルコヴィッチの穴"や"アダプテーション"、最新作"Her"の監督であるスパイク・ジョーンズがカンヌライオンズのステージに登壇した。タイトルは"The Disruptors"(破壊者)。 ストーリーとテクノロジーの相互依存みたいなテーマの筈がいきなり脱線。世界はア…

カンヌライオンズ2014〜Creative Effectiveness部門

Creative Effectiveness部門の受賞作品が発表されました。グランプリは... Guilt Trips(V/Line) V/Line(豪州の鉄道会社)による、過疎地に暮らす両親と遠く離れた都会に暮らすその息子・娘を結びつける企画であり、この企画のポイントは息子・娘に罪の意識を…

カンヌライオンズ2014〜Promo & Activation部門

Promo & Activation部門の受賞作品が発表されました。グランプリは... Harvey Nichols"Sorry, I Spent It On Myself" 豪華なクリスマスプレゼントを購入する場として有名な英国の百貨店"Harvey Nichols"が、家族へのクリスマスプレゼント代金を自分のために…

カンヌライオンズ2014〜Direct部門

Direct部門の受賞作品が発表されました。グランプリは... "Magic Of Flying"(BA) 飛行データと連係し、飛行機が上空を通過するとヒースロー空港付近のビルボードの子供が立ち上がり、飛行機を指さす。同時に飛行機の便名とどこから来たのかが表示される。 受…

カンヌライオンズ2014〜PR部門

PR部門の受賞作品が発表されました。グランプリは... The Scarecrow(Chipotle) メキシカンブリトーのチェーン店"Chipotle"による、大規模畜産システムによる食糧生産と、そこから市場に出回る食品の安全性を問いかける作品。"Chipotle"は "Back To The Start…

カンヌライオンズ2014 〜2024年のエージェンシーモデル〜

"Agency Model 2014"...博報堂(Morihiko Hasebe / Kentaro Kimura)によってプレゼンされたセミナーです。業界がどのような方向に進むのか、時代が要請するクリエーティブは何か? 世界をどう良くするのか? みたいなことは、やはりカンヌライオンズの重要なテ…

カンヌライオンズ2014 予想 PART3

広告業はB2Cと共に発展してきた訳で、過去のカンヌライオンズ受賞作の多くはB2Cだ。所が、昨年のIBMのグランプリ受賞(Outdoor Lions)により、俄然、B2Bの勢いが増してきたようです。 日本の広告業界でもB2B企業を如何に支援するか、ということは小さくないテ…

Google帝国に向けて〜ファウンダー育成学校をオープン

"30 Weeks"と名づけられたGoogleプロデュースのスクールに参加できるのは僅か20人の若く、野心的で才能あるデザイナーだけであり、30週間後に彼らを世界を変えるファウンダー(創業者)にすることが狙いだ。 このプロジェクトは、Googleが4つの著名なデザイン…

ソーシャルグッドの象徴が利益追求キャンペーンの象徴へ

2013年、広告賞各賞を総ナメにした"Dumb Ways to Die"。ソーシャルグッドを象徴する作品で、YouTubeの再生回数も8000万超え。広告としては異例中の異例の実績だ。 しかし、その"Dumb Ways to Die"は今、皮肉にも利益追求キャンペーンの顔となっている。とい…

DATA +クリエーティブ(カンヌライオンズ2014 予想Part2 補足)

カンヌライオンズ2014の焦点の1つとして期待されているDATAとクリエーティブの融合。この"Tate Britain"(ロンドンにある英国立美術館)のインタラクティブ・ビルボードもその1つの例かも知れない(カンヌライオンズにエントリーしているかどうかは不明)。 "Tat…

カンヌライオンズ2014 予想 PART2〜Purpose, Storytelling, DATA

カンヌライオンズ2013で頻繁に耳にしたテーマ"Purpose""Storytelling""DATA"が2014でもビッグテーマとなるようです。 1.Purpose "Purpose"とは商品を売ることよりもむしろ社会的利益を優先させる、あるいは非営利団体とエージェンシーが組んだプロジェクトな…

Coca-Colaの苦肉過ぎる策

"A Coke used to cost 5 cents. But what if a 12-oz. Coke cost 140 calories?"(かつて人々はCoca-Colaに5セント支払っていた。もし350mlのCoca-Colaに140cal支払わなければならないとしたら?) ...という不思議なオープニング。 "The average time to burn …

感情を持ったPrius

OOH

シドニーの港に停められた3台のPriusが"あくび"をしたり、通りかかる人々に語りかけたり。"ハグして!""キスして!""くすぐって!"とか要求したり...。人々がそれに応えてくれると、目がハートになったり、笑顔になったりして"ありがとう"と返答したり、時には…