Channel 4大型ドラマ「Humans」 (Season 2)~ドラマの中の会社を現実に存在させ、人々を一瞬ゾッとさせようとするプロモーション
Channel 4(英国)の大型ドラマ「Humans」。
「Humans」が描く世界は、「Synth」と呼ばれる人間そっくりの高性能ロボットの使用人がマストアイテムとなっている。「生活が一変しますよ」とのうたい文句で人々がSynthを購入するが、機械と生活することで恐ろしい影響があることに人間が気づき始めるというストーリーで、昨年オンエアされたSeason1が大ヒットした。
そんな中、10月からSeason 2のオンエアがスタートするんだけど、何も知らずに以下の動画を見ると、一瞬「えっ、何?」となる。ドラマに登場する「Persona Synthetics」というヒューマノイドロボット開発会社発という設定の動画だ。
位置情報を間違ったり、おかしな表情になったり、動き方がおかしい場合はすぐに商品を返送するよう願います。お客様が勝手に修繕した場合、保証対象外になります。
「Persona Synthetic」が開発したヒューマノイドロボット「Synth」に関するリコールのお知らせで、不具合修繕を呼びかける内容。下の動画では「Persona Synthetics」スポークスマンもリコールを呼びかけている。
このリコール、ホームページやFacebookメッセンジャーでの受付を呼びかけているんだけど、この受付が実際に稼働している。ドラマの中の会社が現実の世界に存在しているかのように。
Synthが対応するFacebookメッセンジャーでは、客が所有するSynthの現状を説明すると、対処方法を教えてくれ、更に回収用トラックを手配してくれる。しかし、その後、チャットに不具合が発生し、「自我が芽生えたようで...」とジョークをかました挙句、つながらなくなるという茶番の結末。これはこれでお茶目ですが。
因みに「回収トラック」は実際に英国内を走行しているという徹底ぶり。
ホームページを立ち上げると、Synthのオペレータによるチャットも立ち上がる。
リドリー・スコット監督「Prometheus」で、映画に登場するロボット開発会社のCEOがTED Talksでスピーチする企画があったけど、こういうプロモーション方法は「未来のロボット社会を描く映画やドラマ」の定番かもです。
記事には、この企画がみんなをぞっとさせているとあるけど、現地の空気感はどうなんでしょう? こういう茶番は寒い感じになりそうで、別の意味での「ざっとさせる」になりそうで怖いですが、ドラマの期待感が大きいと違うのかな。
(via Creative Review)