歪な形の土地を歪なままサッカーフィールドにすると、子供たちはそれはそれで普通のサッカーにはない新たな楽しみを発明する
クーロントゥーイ(タイ)にあるバラック小屋が密集するスラムっぽいエリア。その隙間に荒れ果て、ゴミが散乱する幾つかの歪な形をした空き地がある。この空き地を見て、コミュニティのために「サッカーフィールド」をつくるに至ったのは、かなり柔軟な考え方だ。なぜなら、「サッカーフィールド=長方形」という固定概念があるからだ。
例えば、こんなL字型の歪な土地を...
こんな風にL字サッカーフィールドに。
コの字型の歪な土地を...
コの字サッカーフィールドに。
こんな不完全な形の「サッカーフィールド」でも、子供たちは十分に楽しんでいる。
これは、不動産デベロッパー"AP Thailand"によるプロジェクトであり、デベロッパーとして土地のポテンシャルを正確に見極める能力を証明する狙いが込められているけど、一方で、形が少々歪でも、普通のサッカーにはない楽しみを感じたり、この形状特有の技が生まれたり、さらには、サッカーから派生した新しいスポーツを生むかもしれない。大袈裟に言えば子供たちの創造性教育になるかも知れない。
完璧を求めず余白を残す発想が痺れる次第です。
(via designboom)