読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

Campaign_Otaku

Campaign, more than anything

KFCの神、カーネル・サンダース七変化~ちょいワルになったり、ムキムキになったり

f:id:y_sequi:20160926105024j:plain

大抵の企業で創業者は神格化されている

ホームページや会社案内には創業者が残した言葉が経営理念として掲げられていたり、創業時のドラマチックなストーリーが語られている。中には社屋の一角に銅像までつくるような企業だってある。
創業者をいじるなんて、洋の東西を問わずありえない。
 
そして、KFCにとって創業者は通常の企業におけるそれ以上の存在だ。「カーネル・サンダース」は創業者であるだけでなく、ブランドのアイコンであり、誠実さと家族的なイメージの象徴になっている。一方で、常にその強いイメージに引っ張られてしまうことも否めず、コミュニケーションにおいてはハードルになることだってあったと想像できる。
そんなKFCがここ最近ふっきれている。キャンペーン毎に「神」であるはずの「カーネル・サンダース」をいじり倒し、挙句は七変化状態になっている。
 
スーパーボール2016でオンエアされたCMで、初代サンダースに代わり、ジム・ガフィガン(コメディアン)が起用されたあたりから、かなりハチャメチャな感じになった。但し、ルックスはカーネル・サンダースからそれほどかけ離れていない。
TVCMではカーネル・サンダースのキャスティング会議シーンを描いており、その後、次々と本来の容姿からかけ離れていくことを予見している。
 
 
 
マクドナルド・サンダース
ガフィガンにとって代わったのは、ノーム・マクドナルド(俳優)。名前がライバルと同じ「マクドナルド」というだけで起用。見た目は「カーネル・サンダース」なんだけど、中身はマクドナルド...という壮大なシャレ。
 

f:id:y_sequi:20160926013857p:plain

 

ちょいワル・サンダース

その後、ダレル・ハモンド(俳優)を挟んで、ジョージ・ハミルトン(俳優)へ。
このあたりから見た目が明らかに変化。白のタキシードの胸元を大きく開けて、そこから褐色に日焼けした肌を魅せつけるジゴロタイプ。ザクザクした食感がおいしいエキストラ・クリスピー・チキンのキャラクター。
 

f:id:y_sequi:20160926010323j:plain

 
ムキムキ・サンダース
WWE(プロレス団体)のスポンサーであるKFCがスターレスラーである"ドルフ・ジグラー"をカーネル・サンダースとして起用。最早、年寄でもなく、本人と違い過ぎる。
 

f:id:y_sequi:20160926012948p:plain

 
KFCは昨年来マンガにも積極的。「カーネル・サンダース」が「悪のカーネル・サンダース」と戦う物語が展開されている。
 

f:id:y_sequi:20160927004006j:plain

 
KFCマーケティング担当曰く、これはミレニアル世代を強く意識した戦略で「期待を裏切り続ける」「誰もが想像する定型にはまらない」ことを念頭に置いて企画しているとのこと。
「ギャップ」を追求したうけねらいはよくあるけど、創業以来60年間の「タメ」があるのでオモシロさもひとしおです。
 
(追記)
カントリー・サンダース
ドラマ「Mad Men」でお馴染みのビンセント・カーシーザーが新カーネル・サンダースに就任。「ナッシュビル・ホットチキン」なる新商品のプロモーションということで、カントリー歌手風。今の所、CMは冒頭のレコードジャケットだけの登場となっている。
 

f:id:y_sequi:20161013181052j:plain