読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

Campaign_Otaku

Campaign, more than anything

JUST DO IT. を粉々に砕くNIKEの絶品オリンピックCM。しかし、開会式中継番組の放送フォーマットが大不評を買って台無しに。

f:id:y_sequi:20160807070507j:plain

4mのフェンスと銃を持った兵士で住宅街から隔離されたスタジアムで平和と多様性を訴えかける盛大で矛盾をはらんだ開会式が終了いたしました。リオ・東京ともに問題が多すぎてオリンピックの意義がよくわからなくなってきております。

アメリカで放送された中継番組では、Gillette,Samsung, Powerade, Apple, Honda, Walmartなどが、それぞれチカラのこもったコマーシャルをオンエアしたのですが、私個人としては、NIKEに魅せられました。
 
 
Unlimited You
「限界に挑む」ことがテーマだけど悲壮感がなく、Oscar Isaac(スターウォーズ俳優)のボイスオーバーと共に、愉快でリズミカルに展開していくのが気持ちいいです。
 
上手くプレーできない初心者テニスプレーヤーやゴルファー、そしてNBAを夢見る赤ん坊のオヤジのアシストつきダンク。でも、彼らは永遠の初心者でない !
All of these athletes are terrible now, but they'll all do big things one day.
そして、女子サッカーの場面では鮮やかなドリブル&シュートに興奮。限界に挑めば可能性が開け、ハッピーになれる !
When everyone pushes their limit they reach their maximum potential and live happily ever after!
そして、体操・吊り輪。完璧な「Lフォーメーション」が決まったところで、"Hey, hey, I'm not done!" と叫びながら回転し「JUST DO IT.」を粉々に打ち破る。破片が審判員にも降りかかっているのが印象的で、凄い技が決まるときの衝撃って、こんな感じなのかも知れません。前半のハイライトです。

f:id:y_sequi:20160807061728p:plain

その後は限界に挑むトップアスリートが次々登場。
セリーナ・ウィリアムズとスタントン(MLB)のテニスvsバッティング対決、クラッシュテストからのダンクやフェンシングvs刀剣対決などなど、奇想天外なチャレンジが続き、そして、Oscar Isaacが再び叫ぶ。「誰だって、ずっと先に行けるんだ」。

Everybody is going way too far!

そして、最後は(恐らく)サンフランシスコの急な坂道をスケボーで滑り下りようとするちびっ子。制止するIsaacを振り切って言ってしまう。日本でオンエアしたら、モンスターたちからクレームが来そうなラストです。
 
絶品のクリエーティブだと思いました。きっと視聴者の評価も高いだろうと思ったのですが、中継番組を放送したNBCのフォーマットが多大なる不評を買っております。
 放送権料を回収しようと思うあまり、CМブレークが多すぎて視聴者をイライラさせた挙句、1時間のディレイ放送だったために、テレビ画面とソーシャル上のギャップが大きく、ソーシャルテレビ視聴者を大混乱させるという事態になりました。
 
広告主にとっては激痛です。ただでさえ、ストリーミングに押されているのにブレークが多いというのは辛すぎます。良いコンテンツ(開会式)と良い広告が揃っただけに残念に思う次第です。